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【熊本】喧騒を離れ、湯のまちを散策。豊前街道に古墳カレーも/ゆったりと山鹿市へ(下)
- 2022/3/16
- 【熊本県】注目スポット・レジャー情報
熊本県北部の温泉郷・山鹿をめぐる旅の2回目。今回は豊前街道を中心とした人気の観光スポットの他、鹿央物産館近くの岩原古墳群をぶらりと散策。のんびりと春の風を感じつつ、歴史や文化に触れ、心身ともにリラックスした。(加藤 博之)
カフェなど並ぶ豊前街道
とろーりとしたお湯に、ゆっくりとつかる。1日のスタートに温泉に入る幸せ。しっかりと睡眠を取った体が、徐々に覚醒していく。「さあ、今日はどこをめぐろうかな」。まずは地元の食材をふんだんに使った朝食で腹ごしらえした。
江戸時代、参勤交代の宿場町として栄えた面影を色濃く残す山鹿。老舗、雑貨店、飲食店にカフェと、様々な店が並ぶ豊前街道は、ぶらぶらするだけでも楽しいスポットだ。観光マップを手に歩いた。
酒屋に麹専門店、茶房ギャラリーも
「千代の園酒造」は明治から続く造り酒屋で、酒造り資料館もある。江戸から続く麹専門店「木屋本店」は伝統を守りつつ、「辛旨米麹醤」などの新たな商品も生み出している。「民芸茶房やまが門前美術館」の繭を使った工芸品「福まゆ人形」は天然原料を使った草木染め。お土産などで女性に人気だという。
店先で、たわいない会話を交わす。「創業はいつですか」、「これはどんな風に作っているのですか」。商品の作り手の顔が分かるというのはうれしいものだ。ネットショッピングなどにはない良さがあり、思わずあれもこれもと買ってしまった。
・千代の園酒造 元日~1月4日休み。市山鹿1782 午前9時~午後5時(日祝日は午後4時30分)。0968・43・2161
・木屋本店 年中無休。市山鹿1820 午前9時~午後5時。0968・43・2301
・民芸茶房やまが門前美術館 火曜定休。市山鹿1585 午前10時~午後5時。0968・42・8200
>千代の園酒造(外部リンク)
>木屋本店(外部リンク)
>民芸茶房やまが門前美術館(外部リンク)
灯籠の精巧な出来栄えに感嘆
近くには、山鹿観光の3大スポット「八千代座」、「さくら湯」、「山鹿灯籠民芸館」がある。今回は灯籠民芸館に行ってみた。ここでは実際に灯籠を制作している現場を見ることができる。一つ一つの精巧な出来栄えもさることながら、和紙とのりだけで出来ているとは思えない熟練の技術に感心させられた。
>山鹿灯籠民芸館(外部リンク)
旬の味楽しめる物産館
豊前街道から10分ほど車を走らせて、次に向かったのは鹿央物産館。「ここは地元のお母さんたちが、旬の食材を使って本当においしいものを作ってくれる」。そう、山鹿に詳しい友人が教えてくれたからだ。名物の古代米を使った「古墳発掘カレー」を堪能し、歩いてすぐの岩原古墳群を散策した。
古墳に来たのはいつ以来だろう。とても静かで、鳥のさえずりだけが聞こえる。日常から離れ、時間がゆっくりと流れていくようだ。寝転んで目を閉じ、古代に思いをはせていたら、頭上を春の風が通り過ぎていった。
>鹿央物産館(外部リンク)
米粉パン人気の道の駅
【道の駅水辺プラザかもと】 物産館、天然温泉付き宿泊施設などがある。9月~11月上旬に販売される名物「栗だけ団子」は遠方から買いに来る観光客も多い。天然酵母パン工房「かんぱ~にゅ」の米粉を使った「八十八パン」も人気。春には約400本の桜が咲き誇り、多くの花見客でにぎわう。3月下旬から11月初旬まではカヌー体験もできる。
観光帰りに、温泉で汗を流して、お土産を買いたいという人にオススメの施設だ。市鹿本町梶屋1257 0968・46・1126
>道の駅水辺プラザかもと(外部リンク)
(2022/3/16紙面掲載)