【ボーイズリーグ】熊本中央3年連続夏 主将の分まで…ナイン奮起の圧勝劇/選手権大会熊本県支部予選
- 2022/7/7
- ボーイズリーグ記事
第53回選手権大会【中学生の部】熊本県支部予選(2022年6月12、18日・山鹿市民球場ほか)
3年連続4度目
夏の日本一を決める「第53回選手権大会」(8月2~7日・大阪シティ信用金庫スタジアムほか)の「中学生の部」出場チームが次々と決まっている。熊本県支部予選の決勝は熊本中央ボーイズが熊本西部ボーイズを8-0の5回コールドで破り、3年連続4度目の本戦出場を決めた。
▼決勝
熊本西部 000 00=0
熊本中央 210 5X=8
(5回コールド)
決勝開始前に4番・小山主将が離脱
熊本中央の2年生右腕・池田は最後の打者を打ち取ると、力強く右拳を握り、感情をあらわにした。マウンドに次々と駆け寄り、喜びをはじけさせるナイン。主将で4番の小山をアクシデントで欠く中、一丸でつかんだ頂点だ。
チームに動揺が走ったのは、決勝の直前。試合に向けたアップの最中に、ボールが小山の頭を直撃し、チームの大黒柱が救急車で病院に運ばれた。メンバー表の4番の欄に書き込まれていた小山の文字が消えた。
代役4番・宮崎 4回2点適時打
代わりに4番に入ったのは、小山とともにここまでチームを引っ張ってきた宮崎。「負けたら夏が終わってしまう。一緒に頑張ってきた琳太のためにも全国大会につなげたい」。ナインも同じ気持ちだった。琳太の分も--。それぞれの思いが、さらに強い結束を生んだ。
そんな気持ちが攻撃陣に乗り移った。初回に2点を先制し、3点リードの4回。4番・宮崎が1死満塁から2点適時打を放つなど、鮮やかな集中打で5点を挙げ、一気にリードを広げた。
2年生右腕・池田好投
先発投手の池田も思いは同じだった。「キャプテンがいてのチーム。勝たなければいけない」。気持ちが込められるたボールにはひと押しが加わり、力強さが増した。終わってみれば、5回5安打無失点の好投で、相手打線に付け入る隙を与えなかった。
これで3年連続で全国大会切符をつかんだ。しかし、いまだ全国では未勝利。昨夏、ベンチで敗戦を見届けた宮崎にとっては、悔しさを晴らす舞台となる。「ここまで積み上げてこられた先輩たちの思いも背負ってプレーしたい」。小山とともにチームの先頭に立ち、悲願の「全国初勝利」をつかみ取ってみせる。
(2022/6/25紙面掲載)
※新聞紙面(6/25)では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法>