【ボートレース】篠崎元志&仁志 地元G1で賞金ランクアップ狙う/福岡ダイヤモンドカップ13日開幕

ボートレース福岡G1「福岡ダイヤモンドカップ」/2022年11月13-18日

 ボートレース福岡のG1「福岡ダイヤモンドカップ」があす13日に開幕する。瓜生正義や元志、仁志の篠崎兄弟に、羽野直也、西山貴浩ら地元勢がいつも通りの充実布陣。遠征勢もダービー王の馬場貴也に、桐生順平、茅原悠紀の実力者や、9月のG1・69周年を制した宮地元輝も参戦する。18日まで6日間にわたり、激しい攻防を繰り広げる。

久々の特別戦Vに照準を合わせる篠崎元(左)と福岡通算15Vと結果を残す篠崎仁

グランプリ出場争い大詰め

 11月も中盤に入り、グランプリ出場争いもいよいよ大詰め。今回、勝負駆けの状況で地元G1戦を迎える篠崎仁、篠崎元に大注目だ。9月の69周年でも優出した仁志は現在26位。優勝すれば一気に圏内へ浮上する。直前の鳴門一般戦で優勝した元志も次のチャレンジカップとの2節で十分勝負圏。福岡ではいつも存在感ある走りを見せる二人。地元水面に対する熱い思いが一層加速する。

ボーダー付近の羽野直也、瓜生正義はGP当確にしたい

 福岡勢の賞金最上位は13位の羽野で、14位が瓜生。ボーダー付近からは一歩抜け出しており、ここで一気に当確としたいところ。羽野は10月の平和島周年でG14回目の優勝を飾り、瓜生も先月にG12優出。年末も楽しみな2人は近況も上々だ。

グランプリ初出場へまい進中の羽野。福岡もG1で3優出の実績がある水面だ
予選敗退と不完全燃焼だった周年のリベンジを狙う瓜生

8位桐生順平は逆転ベスト6狙う

 賞金トップを快走する馬場はトライアル2ndの初戦1号艇も確定的。目下特別戦4連続優出中と勢いも文句なしだ。注目は桐生順平。逆転のベスト6入りを十分狙える位置に付ける(現在6位の池田浩二とは約300万円差)。SG3優出にG1優勝歴もある福岡との相性も考えると有力なV候補になる。

G1は4連続優出中とリズムを上げている桐生

周年Vの宮地や坪井らは当地相性抜群

 中島孝平がグランプリボーダーすぐ下の19位。また、月末のチャレンジカップには中島以下、新田雄史と今垣光太郎を除く、39位の辻栄蔵までが出場する。深谷知博、茅原、寺田祥、前本泰和、柳沢一、辻らは今回優勝すれば年末に向けて視界が大きく広がる。

 他にも魅力的な選手は多く、まず名前を挙げたいのが宮地。歓喜のG1初制覇も記憶に新しいが、当地は直近5年で5優出5V。勝負強さが数字にも表れる。今年10Vと大ブレイクとなった新開航も注目の一人。また、坪井康晴は当地G1連続優出中で過去には周年連覇の実績。抜群の水面相性を誇り、その走りも見逃せない。


注目のエンジン3基

 良機獲得は勝ち上がりへのパスポート。機力差が明らかな福岡は、難水面攻略のためにも機の裏付けが必須条件だ。

 注目の強力機は3つ。それぞれ戦歴と特徴を詳しく見ていく。

【31号機 パンチ力絶大の超抜伸び】

 69周年で森永淳が手にし、伸びはトップクラス。重量級の植田太一も体重を感じさせないパワーだった。前操者は菅章哉。乗り手を選ぶ仕上げとはいえ、節一伸びで席巻。菅はエンジンにも太鼓判を押し、どうやっても出そうだが、できればそのまま使って欲しい。

【32号機 万能型の優等生エンジン】

 藤原啓史朗が乗り、G1初優出にして優勝戦1号艇へと導いた。全てを兼ねそろえて実戦向き。レースで威力を発揮する信頼感がある。地元の小羽正作は伸び節一。続く荒井翔伍は出足強力。選手の要望をかなえる対応力もありそう。

【46号機 犠牲に伴うリターン特大】

 G1で石野貴之が仕上げたエンジン。後続の乗り手は「走り出せばいい」と口をそろえる。裏を返せば、Sのしづらさが短所。ただ補って余りあるパワーを誇り、我慢したくなる威力がある。正しく使いこなせれば、最強クラスの武器になる。

 以上3基は9月のG169周年で活躍が目立ったエンジンだが、機歴を考えるとあと2つ付け加えたい。上昇度ナンバーワンの71、典型的な伸び型の53だ。

 71は69周年で山口裕二が使用。いぶし銀のさばき巧者が存在感を出していた。その後、服部幸男が仕上げ、続く池田雄祐で超抜。現在最高潮に仕上がっている。53は一貫して直線が目立つ。ただ柔軟性にはやや欠き、乗り手を選ぶ傾向。中辻博訓、宇野弥生、湯川浩司らはその威力をしっかり引き出していた。

(2022/11/12紙面掲載)

関連記事

関連記事

過去記事(月別)

ページ上部へ戻る