【ボートレース】遠藤エミ 偉業達成の地・大村で臨む女子初のグランプリ出場

3月の大村クラシックを制し、女子レーサーとして初のSG覇者となった遠藤。初出場のGPではどんな走りを披露するか

大村GP13日開幕 本紙に独占手記掲載

 2022年も残りわずかとなった。ボートレース界では今年の賞金レースを締めくくるグランプリ(GP)(大村、13~18日)と、クイーンズクライマックス(住之江、26~31日)が行われる。

 今年一番のビッグニュースは、遠藤エミのSG優勝で間違いない。1952年に大村で始まったボートレースの歴史の中で、初めて女子レーサーが最高グレードのSGを制したのだから誰も異論はないだろう。

 歓喜の瞬間は、3月に大村で開かれたクラシックで訪れた。SGタイトルはすっかり横文字が浸透したが、クラシックは、かつて四大競走と呼ばれた歴史のある大会。しかも舞台がボートレース発祥の地だったことも何か不思議な縁があるような気がしてならない。

 そして、今年のGPはその大村で初めて開催される。ここにも縁を感じ、優勝が決まった時に「ただでさえとんでもないことなのに、何というタイミングでSGを勝つんだ…」と、絶句してしまったことを今でも覚えている。

 偉業にして、快挙。ただ、彼女の成し遂げたことは、決して偶然ではない。努力や仕事に対する姿勢、敗れた時の悔しがる姿を記者としてずっと見てきたから、それがよく分かる。

 GP開幕まで、あと6日。本紙は、女子レーサーとして初出場する遠藤に独占手記を寄稿してもらう。新たに開かれる歴史の扉の先に、どんなドラマが待っているのか。さらなる栄光をつかむ姿を期待しながら、一ファンとしても楽しみたいと思う。(井上 泰宏)

(2022/12/7紙面掲載)

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