【ボートレース】宮地元輝 峰竜太もブレイクを予想した高い潜在能力/2023イチ推し選手
- 2023/1/3
- ボートレース記事
記者が選んだ2023イチ推し選手①
究極のターンでG1&SG初制覇
これほどまでのサクセスストーリーを、一体誰が予想できただろうか? 9月に福岡周年でG1初制覇を成し遂げたかと思えば、12月にはまだ3回目の出場だったSGまで優勝。あっという間に全国のファンにその名をアピールした。
福岡周年の方は、出場が決まった時点で「優勝する」と心に誓い、これを目標に1か月前から過酷な減量を開始。予選トップこそ藤原啓史朗に譲ったものの、優勝は2コースから鮮やかな差し切り。「どうしても福岡周年の歴代覇者に名前を刻みたかった」という思いを一発でかなえた。
大村のグランプリシリーズの方は本人いわく、過酷な減量を伴わない「通常運転」。優勝戦はインの毒島誠がまさかのターンミスを犯し、誰もが瓜生正義の差しが決まった!と思った瞬間、その上を鮮やかなまくり差しで駆け抜けた。あのターンこそ、宮地の真骨頂。誰よりもターンを研究し、極めてきたハンドルがここ一番でさく裂した。
峰「SG制覇は当然の結果」
最初に「一体誰が予想できただろうか?」と書いたが、実は宮地のブレイクを予想していた選手がいる。それは他ならぬ峰竜太。「佐賀支部では一番に推していたので、SG制覇も当然の結果だと思ってますよ。大舞台に強いので」。グループは違う後輩なのだが、見る人が見れば宮地の潜在能力はバレバレだったわけだ。
これからはSG覇者という看板、重圧を背負ってのレースが続くが、「グランプリは出られるもんなら出たいけど、目標は立てません。それよりもっとターンを極めたい」と本人に気負いはない。SG、G1の常連としてどれほどの結果を残してくれるのか、楽しみしかない。(井上 誠之)
(2023/1/3紙面掲載)
あけましておめでとうございます。今年もスポーツ報知をよろしくお願いします。新年恒例のレース担当記者が選んだ「2023年イチ推し選手」を紹介します。