記者が選んだ2023イチ推し選手④

大敗減り納得のレースできるように

　今年から初めてＡ２級レーサーになると同時に、大村のフレッシュルーキーとして挑む。“発祥地”期待のルーキーのニックネームは「ポンチャン」。周りの選手からも愛されるキャラクターだ。

　前期は勝率５・５８を残し、デビュー７期目でＡ２級に昇格した。「Ａ２級になれたのは、たまたまです。でも、納得のレースができるようになりました。ただ、勝ち切れていないのも事実ですが…」と課題もある。それでも、１着こそ９回と前々期の１３回より減ったものの、２着は２３回、３着が２１回と増えた。そして６着は６回と少なかった。「師匠の真庭（明志）さんは、Ａ２級になったことをとても喜んでくださいました。プレゼントをいただいたり、褒めてもらったのがすごくうれしかった」と喜ぶ。

外コースからの舟券絡みも増加

　１着が多いのは内寄りのコースだが、最近は外のコースから舟券に絡むことが増えてきた。「握って握ってというレースが一番好き。課題は多いけど、調整の幅をもっと広げたいですね。外枠の時に伸び仕様にしたりとか、どんな形にでもペラを叩いて合わせられるように」。フレッシュルーキーに選ばれたことで、地元を走ることが今まで以上に多くなる。期待に応えることができれば、成績（勝率）も上がる。未経験の優出や優勝にも期待したい。

　最後に目標を聞こう。「Ａ１級になって記念（Ｇ１）を走りたい。そして将来的にはＳＧを勝ちたい」と夢は大きい。年男となる２３年は、ピョンピョンと飛躍の１年にしたい。　（長谷　昭範）

（2023/1/6紙面掲載）