【ボートレース】常住蓮 養成所チャンプが地力磨いて飛躍の年へ/2023イチ推し選手
- 2023/1/9
- ボートレース記事
記者が選んだ2023イチ推し選手⑦
A1&初優勝目標
「A1昇格と、初優勝すること」。126期養成所チャンプは今年の目標を明確に掲げた。
昨年はB1ながら、2月に福岡で開催された九州地区選手権を追加で走る機会に恵まれた。G1初挑戦で1勝、2着3回と格上を相手に奮闘したが、強豪のシビアなレース運びに驚く。現状の力不足を痛感し、また心構えも教わる貴重な一節となった。
地区選手権には同じグループの上野真之介も参戦。先に特別戦で活躍する先輩は常住に「A級に上がっても、すぐに落ちては意味がない。今は地力を付けるとき。級は考えるな」。付け焼き刃では長続きしないことを、昇級ばかり意識する後輩にアドバイスした。
G1後は「真之介さんの言葉で考え方が変わりました。地力を付けなければと思った」。助言を胸に、隙のないレース運び、ターンにも磨きをかけるため、時間が許す限り練習にも参加した。
からつフレッシュルーキーに 正月戦で地元初優出
その努力が実を結び、上位着は格段に増えて6月の大村一般戦では初優出を飾る。前期は7月(徳山)、8月(三国)とルーキーシリーズでFを切ってしまったが、優出3回で勝率は自己最高の5・81をマーク。2期連続のA2を維持した。
2023年は「からつフレッシュルーキー」の看板を背負い、正月戦では地元初優出を果たした。結果を出し始めた弟子に「何も心配していない」と師匠の山田康二は確かな成長を感じている。
昨年は124期の末永和也と125期の定松勇樹が大ブレークした。今年は2人と同じ佐賀支部で養成所チャンプでもあり、着々と地力を付ける「蓮(れん)」が飛躍の年とする。 (高木 拓也)
◆常住 蓮(つねずみ・れん)2001年1月2日生まれ。22歳。佐賀県唐津市出身。佐賀支部。20年5月、126期の養成所チャンプとしてからつでデビュー。21年1月児島で初1着。通算52勝。デビュー2年2か月目の22年6月、大村で初優出。23年は「からつフレッシュルーキー」を務める。師匠は山田康二。生涯獲得賞金は3724万円。山羊座。160センチ、51キロ。血液型A型。
(2023/1/9紙面掲載)