【ボートレース】清水愛海 鋭いターンで急成長 白井英治も「女子トップに立つ逸材」と太鼓判/2023イチ推し選手
- 2023/1/11
- ボートレース記事
記者が選んだ2023イチ推し選手⑨ 最終回
原田篤志に師事しA級昇格
山口支部期待の女子レーサー。昨年5月から原田篤志の弟子になり、素質が一気に開花した。
中学時代は陸上部で、高校ではバスケットボール部に所属。山口県柳井市出身のバスケ日本代表の河村勇輝選手とは同郷で友人という。
「高収入に魅力を感じました」というのがボートレーサーを目指した理由。養成所での訓練中は転覆、落水などの事故が多かったものの、リーグ戦勝率ナンバーワンに輝き、127期の養成所チャンプ決定戦でインから逃げてV。女子の養成所チャンプは、110期の喜多須杏奈以来6人目の快挙だった。
2020年11月に徳山でデビュー。昨年5~10月の期間に自己最高の勝率5・45をマークし、1月から初のA2級昇格を果たした。
QCシリーズは準優1号艇獲得
持ち味は鋭いターンだ。昨年9月の蒲郡優勝戦では3コースから鮮やかなまくり差し。イン田口節子を攻略したが、2Mで握りすぎて惜しくも2着。初Vを逃したものの、「清水愛海」の名を全国にアピール。2月に蒲郡で行われるレディースオールスターでは、ファン投票10位で選出されている。
近況では昨年12月の住之江クイーンズクライマックスシリーズで準優1号艇を獲得。スタートで後手に回り優出を逃したが、道中はしっかりレースをして今年のさらなる活躍を期待させた。
「ポテンシャル(潜在能力)が高く、レースで教えることはそんなにない。教えなければいけないのは気持ちの持って行き方。そういう話はする」と師匠の原田。山口支部のエース白井英治も「いつかは女性のトップに立つ逸材」と高く評価している。将来が楽しみだ。 (尾本 恭健)
◆清水 愛海(しみず・あみ)1999年11月23日生まれ。23歳。山口県柳井市出身。山口支部。2020年徳山でデビュー。同期は藤森陸斗ら。師匠は原田篤志で品川二千翔と山崎祥は同門。生涯獲得賞金は2578万4200円。158センチ、48キロ。血液型O。射手座。
(2023/1/11紙面掲載)