【ボートレース】ヘルメットに表れるボートレーサーの個性 意外と知られていない独自ルールも
- 2023/2/1
- ボートレース記事
幅広シールド、耳付近に小さな穴
ボートレーサーが開催に参加する際に必要となるものは、意外と知られてないのではないだろうか。選手手帳、ヘルメット、乗艇着(ケプラー、レーサーシューズ)、着替え、ペラゲージ。他にエンジンをかけるスターターロープやプラグなども自分で準備する。
今回はヘルメットに注目してみた。一般的なバイクのヘルメットと違い、シールド部分の横幅が広い。また、耳付近の両サイドに、エンジン音を聞くための小さな穴があるのも特徴だ。
材質は耐久性が高い15万円前後のカーボンタイプと、5万円前後のノーマルの2種類。3年で更新するのが決まり。艇番の色と混同しないように2種類以上のカラーを使用しなければならないというルールもある。
上村慎太郎はスイカ柄ヘルメット
そのデザインも、いろいろあって面白い。上村慎太郎はスイカ柄=写真=を使用している。専門業者に注文し、塗装代金は4万円前後だったそうだ。「タレントの出川哲朗さんの番組を見て、自分も作りたいと思いました。ゲームのキャラクターなどは許可がいるし、スイカなら大丈夫ですからね」と笑う。周囲の反響も上々で、同期の村岡賢人は実家がスイカ栽培をしているという理由で同じスイカ柄を選んだ。
GPを制覇した白井英治は金文字で「守護神」と書かれているものを使用しており、親交あるプロ野球ソフトバンクホークスの森唯斗投手から贈られたものだ。他では芝田浩治の地球儀なども個性的。家族の似顔絵を描いたものを使う女子レーサーもいる。
選手の安全を守るのが目的のヘルメット。そのデザインは様々で、レーサーの思いや人柄が表れている。ぜひ、観戦の際は、個性的なヘルメットに注目してみては。 (田原 年生)
(2023/2/1紙面掲載)