【ボートレース】記者は「選手とファンをつなぐパイプ」

2月23日にリモートで行われた「マスコミ対応に関する講習会」の様子

長谷記者「マスコミ対応に関する講習会」講師務める

 拝啓 ボートレースファンの皆様

 舟券を購入される時に何を参考にしていますか? いろいろある要素の一つに、選手のコメントがあると思います。皆さんは選手に直接、話を聞くことができません。エンジンの手応え、どんな方向性で整備をしているのか。ペラはどんな感じか。スタートは見えているか。進入はどうするのか。舟券につながる様々な「情報」を提供するため、ファンが選手に聞きたいことを代表して取材する。ありきたりですが、『選手とファンをつなぐパイプ』となることが記者の仕事だと思っています。

 このほど、ボートレーサー養成所を3月23日に修了する第132期選手養成員を相手に「マスコミ対応に関する講習会」の講師をさせてもらいました。養成所の必須科目になっており、前任の井上誠之記者からバトンを受けたのが17年前です。

 内容はおおまかに新聞記者の業務内容や、望ましいマスコミ対応などです。およそ2時間、飽きさせず、伝えたいことを理解してもらうため、毎回台本作りには頭を悩ませてきました。加えて、ここ数年は新型コロナウイルスの影響もあって、リモートでの開催です。相手の目を見て話すことや、雰囲気や間を感じることができずに戸惑いもありました。

 それでもこれから養成所を巣立っていくレーサーたちに一番伝えたいことは、冒頭にも書いたように「取材者の後ろにはファンがいる」ということ。そう思って講師を務めてきました。

 そして、この季節になると毎年、自分も襟を正します。改めて、自身の取材姿勢を見つめ直します。聞くからには、ちゃんと聞きたい、伝えたい。ファンのためにも、選手のためにも。だから選手の皆さん、読者の皆さん、これからもよろしくお願いします。ボートレースを愛している記者より。 敬具 (長谷 昭範)

(2023/3/1紙面掲載)

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