【ボートレース】柳生泰二 「3カドまくり」で下関連覇
- 2023/3/8
- ボートレース記事
勝負所で奥の手「チルト0.5度」
柳生泰二(38・山口支部)が3コースカドで旋風を巻き起こしている。
まず1月の「下関市議会議長杯争奪クリスタルカップ お正月特選」で、3コースカドからまくり優勝。3連単361は2万9860円の高額配当決着となった。
同じく下関で2月に開催された「西京波者結成13周年 日本財団会長杯」でも、再び3コースカドから一発を決めてV。3連単346は2万5880円の波乱となった。このレースは「山口2強」の寺田祥が1号艇、白井英治が2号艇。2連単は両者の組み合わせが人気を集めていた。
2強相手にVを決めた柳生が手にしていたエンジンは、昨年3月から使用して優勝なし。優出すら0回と全く実績がなく、優出コメントも「準優は展開が良かっただけ。足は良くないですね。特徴がないんですよ。とにかく特徴を付けたい。出足か伸びのどっちかに付けて行きたい」というものだった。
柳生はチルトを05に跳ねて伸び重視の調整を選択。「ぎりぎりまで調整して、展示では行けるかなという感じになった」という。ただし、チルト05のセッティングは伸びだけで「レース足を捨てている」と話す。このため、予選道中では使えないようだ。今のところ優勝戦など勝負どころでのみ使える「秘密兵器」のようなものだ。「相手を悩ますことができるし、今後も活用したい」と強調していた。
昨年はボートレースダービーでSG初出場した。今年の目標について「変わらず目の前の1走1走を全力で走る」とした上で「優勝回数を増やしていきたい」とも話した。(尾本 恭健)
(2023/3/8紙面掲載)