【ボートレース】逸材そろう132期5月デビュー 注目は養成所チャンプ・水谷理人や、土屋南の妹・土屋蘭

占部彰二教官も太鼓判

 ボートレーサー養成所(福岡県柳川市)で今月23日、第132期選手養成訓練の修了記念競走が行われた。リーグ戦の成績上位者で争われた「養成所チャンプ決定戦」は水谷理人(20・香川支部)=写真=が逃げを決めて有終の美を飾った。昨年4月に入所。1年間の厳しい訓練を経た27人(男子19人、女子8人)が晴れてボートレーサーになった。

 訓練内容を少し触れると、入所4か月目の昨年7月からモンキー旋回を実施。現地訓練は新型コロナ感染拡大防止のため行わず、同12月と今年2月の2度にわたり、現役レーサーを養成所に招き、スピードの差を体感させた。

 養成所チャンプ決定戦に進出したのは、水谷、富永夏哉人(佐賀)、佃来紀(大阪)、土井歩夢(福岡)、岩下巧斗(群馬)、坂井滉哉(福岡)。水谷、富永、佃はリーグ戦の勝率が7点を超え、優勝は水谷が4勝、富永、佃、土井が1勝ずつ。好成績を収めた6人はB1級扱い。

 実技を担当した占部彰二教官は「教官になって6年目で期としては一番レベルが高い。中でも成績トップの水谷は、旋回、スタート、ペラ調整、整備と、どれを取っても訓練時レベルは最優秀新人を取った畑田汰一、末永和也より数段上」。教官が太鼓判を推す水谷は、訓練中期から急成長。リーグ戦は第4戦から最終戦までを4連覇、勝率は7・84のハイアベレージ。

 女子は土屋蘭が期待の一人で「生田波美音、高憧四季のような豪快さはないが、そつがない走りができている」。姉は土屋南で佐藤翼は義理の兄。姉妹レーサーとしても注目を集めそうだ。

 逸材が多い132期は5月に各地でデビューする。果たして期待通りと行くか、目が離せない。 (高木 拓也)

(2023/3/29紙面掲載)

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