北九州市八幡西区「なぽたん」

　北九州市八幡西区にあるナポリタン専門店「なぽたん」が先日、オープン１周年を迎えた。

　「なぽたん」のオーナーはボートレーサー福岡支部の木下大将選手＝写真＝。高校の同級生である野中崇史さんと共同経営。レースに出場していない日は厨房でフライパンを手にしている。

　「パスタが好きで食べ歩くくらい。いつか自分でもお店を開きたかった」がきっかけだった。

　基本発想としては、気楽に入れるお店。昼食の一つとしてナポリタンを選んで欲しいそうだ。

　「卵は近くの養鶏場で購入、野菜なども県産のものを多く使っています。一番人気は鉄板オムチーズなぽりたんです」

　また、色々なこだわりもある。麺も２・２ミリの極太麺（通常は１・８ミリ前後）を使用し、２００グラムの並盛から４００グラムの超大盛りも同じ価格で増量無料になっている。

　「お客は家族連れ、お年寄り、学生など様々ですね。帰りに『おいしかった』と声をかけてもらえるのがうれしい」と笑顔が出る。リピーターが多いのも味に納得してもらえた証拠だ。

“本業”も好調 ２期連続Ａ１級

　本業のボートレースも２２年後期に初のＡ１級に昇級し、２期連続でＡ１級に定着。「お店を開店したから弱くなったと言われたくないですからね」と二刀流に奮闘中。

　お客さんに満足してもらいたい気持ちはレースでも料理でも同じ。一皿には木下選手の“熱い思い”が込められている。（田原　年生）

（2023/4/5紙面掲載）