【ボートレース】意外と少ない地元選手のSG優勝 「メモリアル」迫る福岡では地元勢の優勝確率高い
- 2023/8/2
- ボートレース記事
羽野直也SG初優勝で沸く福岡勢
先月の児島オーシャンカップでは羽野直也がSG初優勝。福岡からニューヒーローが誕生した。SG制覇は選手にとって一つの到達点。たださらに付け加えるなら、地元でSGを勝つことも大きな目標になる。今月はSGメモリアルをボートレース福岡で開催(22~27日)。新星登場で活気づく福岡勢のさらなる活躍を期待せずにはいられない。
SGでは地元選手がクローズアップされるが、実際に優勝できるケースは多くはなく、過去10年間で6回。過去20年間では24回と割合が増えるものの、それでも7回に1回程度にとどまる。
瓜生正義はSGV3
ただ、福岡では地元勢の優勝確率は高まる傾向にある。過去10年間で5回のSGの内、1回が地元選手の優勝(瓜生正義)。過去20年間では14回の内、4回(瓜生3回、田頭実1回)が福岡勢の優勝だった。瓜生が際立って強いとも言えるのだが、通算でも26回のSGの内、地元選手が7回優勝。優勝確率は27%と比較的高い。特殊水面でもあり、地元選手のアドバンテージは大きいと言えそうだ。
今回の福岡勢は瓜生、岡崎恭裕、篠崎元志、西山貴浩、篠崎仁志、前田将太、羽野の7人。その内5人がSGタイトルホルダーで、全員がG1タイトルを持つ実力者がそろう。特に福岡を走る機会がどこよりも多く、純地元となる岡崎、篠崎兄弟、前田に大きな期待がかかる。
SG優勝はそれ自体で感動的だが、地元選手が勝つとさらに感慨深いものになる。現場で目にしたのは5年前の徳山グラチャン。白井英治が優勝を飾り、表彰式に引退した今村豊さん、寺田祥の3人が登場したシーンは強く印象に刻まれる。福岡では一昨年に前田、昨年は岡崎が悲願の地元G1制覇と感動的なシーンがあった。今度はSGでもそんなシーンを目にしたい。 (中村 雅俊)
(2023/8/2紙面掲載)