【ボートレース】貫地谷直人 デビュー22年目で悲願の初優勝「恩返しできた」

江戸川で初優勝した貫地谷

準優4号艇も強風水面で逆転1着

 今月1日、ボートレース江戸川の優勝戦は貫地谷直人(広島支部・41歳)にとって思い出に残る一日となった。

 その節に引き当てた11号機は前検タイム一番時計を出し、力強い伸びをしていた。

 初日好枠で1勝すると節間6戦3勝の成績で予選を7位で突破。

 11メートルの強風だった5日目の準優11Rは4号艇だったが、道中で逆転が見事に決まり1着を奪取。通算6回目の優出は内枠で乗るようになった。

優勝戦はまさかの1号艇

 「準優12Rが順当に決まるだろうと思っていたので優勝戦は2号艇だと思っていたんですよ」

 強風の江戸川水面は何が起こるか分からない。準優12Rはシリーズリーダー池永太が2着に敗れたため、優勝戦の1号艇が転がり込んできた。

 いきなり緊張感が増したものの、優勝戦の当日は意外に落ち着いていたそうだ。

 優勝戦はコンマ13のトップSを決めて先まい。道中で池永に迫られたが、何とか競り勝ってゴール。これがデビュー22年9か月で悲願の“初優勝”となった。

 「引退するまでに1回は優勝したいと思っていたけど、まさかですね。これまで応援してくれた家族、ファンに一つでも恩返しができました」

 帰りの飛行機が欠航になったため、その夜は同じ優勝戦に出場していた同期の品田直樹と乾杯したそう。

 次の目標を問うと「決めてないですね。今回はエンジンのおかげ。悪いエンジンでも成績が取れるように頑張りたい」

 勝率は4点台なので人気薄になることが多いが、これからも穴党に貢献する走りに期待したい。 (田原 年生)

(2023/8/23紙面掲載、8/24一部訂正)

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