【ボートレース】津田陸翔 峰竜太の金言でメキメキ頭角現す

 ボートレース注目の住之江GPは石野貴之が優勝。今年の賞金王に輝いた。3度目のGP制覇を目指していた峰竜太は2着惜敗ではあったが、SG復帰の蒲郡ダービーで通算100V&全24場制覇を達成するなど、相変わらずのスター性を発揮している。ボートレース盛況に多いに貢献している佐賀支部の大エースは「現役は40歳まで。まあ、気が変わってもう少し長く続けるかもしれませんけどね(笑)」。残りの現役生活はそう長くはなさそうだが、最近は若手のスキルアップを目指して、整備や操縦の仕方など、支部を問わず時間を割いている。

 デビューして3年目に入った129期の津田陸翔(広島支部)=写真=はボートレース第一人者の金言で急成長を遂げる一人。B級が続いているが、今期はルーキーシリーズを中心に予選突破の回数が格段に増え、勝率は楽々5点をオーバーする。飛躍の大きな要因になったのは今年6月の芦屋一般戦での峰との出会い。ともにワーストエンジンということで峰は津田に目を掛け、燃料供給の重要な役割を担うバルブの調整方法を伝授する。効果はてきめんで、下がっていた伸びは余裕が生まれるまでに上昇。「5日目に5コースからまくり差して勝てました。今はどこに行ってもバルブを調整します。3コースの教科書(攻め方が記されたメモ)も頂きました」。今月上旬のからつ一般戦は、機歴さっぱりなエンジンながら、ここでも整備の効果で伸びはトップ級へ。3コースから2勝マークするなど活躍した。

 峰の金言でメキメキ頭角を現している広島のホープ。2024年の注目レーサーとして目が離せない。 (高木 拓也)

(2023/12/27紙面掲載)

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