カタメン３は３号艇にＡ級選手

　約１か月の休催を挟んで２０日に再開したボートレース福岡では、２つの企画レースが始まった。１Ｒは１号艇、３Ｒは３号艇にＡ級選手か主力選手を起用。１Ｒは「カタメン１」、３Ｒは「カタメン３」と銘打ったシード番組だ。

　企画レースは全国大半の場で行われており、狙いやすく、買いやすいのがコンセプト。福岡では８Ｒの進入固定を終了し、それに代わる目玉レースになることが期待される。

　前節６日間の結果を見ると、福岡らしい一筋縄ではいかないものだった。「カタメン１」の１号艇は４勝、２、３着が各１回。「カタメン３」の３号艇は２勝、２着２回、着外２回とＡ級選手が勝てないケースも多かった。「カタメン」は分かりやすいレース構成とともに、歯応えのある、予想しがいのあるものになるのかもしれない。

　また、企画レースは１号艇にＡ級選手のものが大半。福岡では「１Ｒ１号艇のＡ級選手」は定番で、「カタメン１」はそれを明確化した形。その一方、「カタメン３」はシードが３号艇という意味で特徴的だ。

　結果の方も１着率３３％とそれ相応だったが、３号艇中心の構成は理にかなっているとも思う。福岡の過去１年間の３コース１着率は１４・８％で全国４位の数字。内容的にも自力勝負できる３コースは、インに次いで強い選手に本命を託せる位置だと実感している。

　ちなみに尼崎の１Ｒ「朝からセンプル」も３か４号艇にＡ級選手の企画レース。今年のデータはＡ級選手の１着率３５％で、「カタメン３」もその辺りに落ち着くと考えていいのかも。

　ただ、福岡の３コースが強いのは、３Ｒに限った話ではない。前節は初日ＤＲ、５日目の準優１２Ｒで３号艇が勝利して好配当を呼び込んだ。福岡の３コースは脚光を浴びていい位置。「カタメン３」の推移とともに、しっかりマークしていきたい。　（中村　雅俊）

（2024/2/28紙面掲載）