【ボートレース】選手会代表・瓜生正義 「優勝意識」で21年GP以来2年3か月ぶりV
- 2024/4/3
- ボートレース記事
二足のわらじ履くトップレーサー 優勝届かなくてもSG・GⅠ計11回優出
約2年3か月の間、SG2回、GⅠ9回、GⅡ1回、一般戦7回の優出を数えながら優勝から遠ざかっていた瓜生正義が、3月びわこの一般戦で2021年12月住之江のSGグランプリ以来の優勝をつかんだ。デビューして1年7か月後に初優勝を達成すると、それから21年までは毎年少なくても1回は優勝していたので、ボートレーサーになって最も長い間、頂点から遠ざかっていたことになる。そしてびわこの次節、住之江周年では同じくグランプリ以来となる特別戦制覇を果たした。
22年6月に前任の上滝和則から引き継ぎ、選手会代表に就任。二足のわらじを履いた。何か因果関係があったのかもしれないし、なかったのかもしれない。事実として、それから優勝することができなかった。「瓜生は選手会代表になって終わった」などという声を聞く度に「SG・GⅠで優出する選手が終わった選手なわけがない」と反論してきたし、ずっとそう思ってきたのだが、記者もどこかもやもやした気持ちがあったのも確かだ。
瓜生と優勝できてないことについて話したのが、昨年2月に行われた芦屋69周年の時。「そんなつもりはないが、勝てないってことはどこかで勝ちたい気持ちが薄れているのかもしれない。もっと優勝を意識して走らなければいけないと思っています」と語ってくれた。
それから約1年越しでの優勝。かつてサッカー選手の本田圭佑が「ゴールはケチャップみたいなもの」と語った。出ない時は出ないし、出る時はドバドバと出る。競技は違えど、ここから優勝を量産する瓜生の姿を楽しみにしたい。 (井上 泰宏)
(2024/4/3紙面掲載)