【ボートレース】島川海輝 大器の片りん見せた 下関盆レース準優で白井英治を逆転し優出

島川海輝
成長著しい島川

7月住之江で予選トップ→優勝戦1号艇逃げて王道V

 ボートレース山口支部期待の若手、島川海輝(21)がさらに力を付けている。近い将来、山口支部のエースとしてG1、SG戦線で活躍するのは間違いない。

 2020年5月下関でデビューした126期生で師匠は末永祐輝。順調に成長していたが、1月びわこで整備規定違反。懲戒処分を受けたが、7月住之江で1コースから逃げて通算4度目の優勝を果たした。「2日目から得点トップをキープしての優勝でした。王道優勝は初めてだったので少し自信になりました」と素直に喜んだ。

 昨年児島の初優勝は4コース。2回目の優勝は今年1月の下関で同じく4コース。3回目の優勝は5月桐生で2コースだった。優勝戦の1号艇は目に見えない重圧がかかる。それを克服してインから優勝。一皮むけた。

憧れのグランプリ覇者を全速戦で撃破

 自信を付けた若者は下関お盆レースでも地元の先輩を相手に大暴れ。予選を7位でクリア。準優は2周ホーム4番手だったが、2周2Mで1艇を抜き去ると、3周1Mでは白井英治を全速ターンで大逆転。執念の走りで2着に食い込み優出。白井といえばグランプリ覇者。山口支部では別格の存在で、島川も憧れる大先輩。VTRを見ると、白井はスピードを落として丁寧にターンをしたように見える。おそらく島川をあまり警戒していなかった。これに対して島川は無我夢中で必死に走っていた。白井を道中で逆転するのは簡単なことではない。島川が大器の一端を見せたレースとして今後注目を集めるかもしれない。「今年は6回優勝するのが目標です」と話す。

 末永の弟子だけあってエンジンを出す能力が高く、スタートも的確。ターンスピード、レースセンスも申し分ない。現在B1だが、1日も早くA1に上がって記念に出てもらいたい。 (尾本 恭健)

(2024/8/28紙面掲載)

関連記事

過去記事(月別)

ページ上部へ戻る