【ボートレース】野田彩加はS力向上してA級昇格 下関フレッシュルーキーが2年目にさらなる飛躍へ/記者が選んだ2025イチ推し選手(九州・山口)

野田彩加
さらなる成長が期待される野田

中学時代はフルコンタクト空手で活躍

 昨年に引き続き下関のフレッシュルーキーに選ばれ、関係者から期待されている。昨年5月から同年10月までの期間に自己最高の5・77をマーク。まだ優出した経験はないが、昨年6月鳴門オールレディース、同7月唐津一般戦、同8月徳山ヴィーナスで予選突破を果たすなどめきめき力を付けている。

 勝率が上がった要因の一つがスタート(S)力の向上。2023年5月から10月の平均Sはコンマ23で平均S順位は4・7位。23年11月から24年4月はコンマ19で4・0位。24年5月から10月はコンマ17で3・6位。スタートの技術は少しずつレベルアップしている。

 師匠は山口の女子レーサーの中心的な存在の向井美鈴。G1で優出するなど経験豊富な向井の適切な助言で成績が上がった面ももちろん見逃せない。野田本人の自己評価は厳しく「何も成長できていない。まだまだです。課題ばかりです」と話していた。新年の抱負については「もったいないレースをなくしたい」と強調していた。

 今年1月から自身初となるA2に昇格した。2月にはG1「中国地区選手権」にも出場する予定で「勉強になる1節になったらいいと思います」と話した。

 特技は空手。フルコンタクトの「新極真会カラテドリームカップアジア韓国大会」中学女子の部で優勝するなど活躍した。空手ではチャンピオンになった。ボートの世界でも近い将来、レディースチャンピオンやクイーンズクライマックスといったG1タイトルなどを獲得してもらいたい。

 20年に17歳でデビュー。4月に22歳となる。努力すればまだまだ伸びる年齢だ。今年はさらなる飛躍に期待したい。 (尾本 恭健)

◆野田彩加(のだ・あやか) 2003年4月30日生まれ。21歳。山口県出身。山口支部。126期生として20年5月徳山でデビュー。同期には浜野斗馬、常住蓮、大沢風葵、島川海輝らがいる。初1着は21年8月三国。生涯獲得賞金は約4400万円。おうし座。166センチ、49キロ。血液型O

(2025/1/3紙面掲載)

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