【ボートレース】優出19回の百武翔に悲願初優勝の期待を込めて/記者が選んだ2025イチ推し選手(九州・山口)
- 2025/1/4
- ボートレース記事
A級返り咲き 愛息に優勝した姿見せる
挑戦すること19回。Vゴールは遠いが、初優勝の期待を込めて今年のイチオシ選手に抜てきする。
2014年5月に114期生としてデビュー。11年目で若手から中堅へとさしかかるが、現状はB1とA2を行ったり来たり。昨年9月3日の鳴門一般戦初日は、後半9Rで転覆のアクシデントに見舞われる。腕を骨折した影響で2024年後期適用は4・48と勝率を大きく下げてしまったが、違和感なくなった前期は5・47と本来の姿を取り戻し、6度目のA2に返り咲いた。
勝率6点は大きな壁になっているが、思い切った攻めから格上を撃破するレース運びをたびたび披露する。十分将来性が感じられてはいるが、度重なるFの影響もあって伸び悩む。やきもきする間に、末永和也はG1を勝ち、定松勇樹はSGタイトルホルダーの仲間入り。後輩に大きく水をあけられてしまった。
地元からつは昨年12月25日に幕を閉じたスポーツ報知杯に参戦。準優まで駒を進めたが3着惜敗。最終日は優勝した山田康二の表彰式を端で見ていたが「しっかり初優勝を目指したい。A2は最低限。課題のイン逃げを頑張り、優勝します」。くやしさもちょっぴりにじませながら、今年の目標を力強く語った。
6歳と4歳、2人の息子の夢はボートレーサー。愛息に、悲願達成を成し遂げ、格好いい父親の姿を見せるためにも、何としても飛躍の年としたい。
◆百武 翔(ひゃくたけ・しょう)1992年12月17日生まれ。32歳。佐賀県、佐賀市出身。佐賀支部。14年5月、114期としてからつでデビュー。15年1月のからつで初勝利を飾り、17年7月に桐生で初優出。同期には、羽野直也、井上一輝、村松修二、松尾拓らがいる。師匠は三井所尊春(引退)。生涯獲得賞金は約1億4700万円。159センチ、52キロ。血液型A型。射手座。
(2025/1/4紙面掲載)