【ボートレース】昨年11月に初優勝達成の大賀龍之介 今年はジャンプアップの一年に/記者が選んだ2025イチ推し選手(九州・山口)
- 2025/1/6
- ボートレース記事
おおらかな性格で他支部の先輩とも懇意に
11月に初出場の平和島での優勝戦、枠番通りの4カドからトップSを踏み込むと3号艇の攻めを誘発。まくり差しで見事に展開をとらえて突き抜け、デビューから7年で初優勝を飾った。そんな待望の瞬間にも「2着でラッキーぐらいの気楽な気持ちでレースに行ったので、何とも思わなかったんですよね」と抱く感想は実にあっけらかんとしたもの。それよりも「周囲の方からおめでとうと言われたり、お祝いされたりすることはうれしいですね」と支えてくれる先輩や後輩への感謝を口にする。
鋭いレースとは裏腹なおおらかな性格は、人当たりの良さの表れでもある。「ペラの見方や調整方法を都築(正治)さんに教わって、レース足が良くなるようになったんです」。26もの年齢差がある他支部の先輩と「愛知に行く時には連絡させて頂くし、福岡に来られる時には連絡して頂けることもあります」と、懇意にすることができるようにコミュニケーション能力も高い。
一つの大きな目標である初優勝を達成したことで、「勝率を上げたい、A級に上がりたいとより思うようになりました」と目の色が変わった。そのため直近の目標を「5、6着を減らすこと」に定める。初優勝の平和島でも4着までに収めていたように、大敗の減少は勝率アップだけでなく結果にも直結する。
2025年の目標は「もう1回優勝したい。1回だけだとまぐれだと思われるかもしれないし、何より気持ち良かったので(笑)」と2度目のV。優勝する能力があることは結果で証明した。一度と言わず二度三度と頂点に立ち、ジャンプアップの一年にする。 (井上 泰宏)
◆大賀龍之介(おおが・りゅうのすけ)1997年2月6日生まれ、27歳。福岡県出身、福岡支部。2017年11月、121期生として芦屋でデビュー。2年後の19年11月児島で初1着を挙げた。さらに2年後の21年12月に同じく児島で初優出。24年11月には平和島で待望のデビュー初優勝を飾った。生涯獲得賞金は約7100万円。169センチ、55キロ。血液型B。水瓶座。
(2025/1/6紙面掲載)