【ボートレース】デビュー2年目の坂井滉哉がA級昇格目標に努力重ねる/記者が選んだ2025イチ推し選手(九州・山口)
- 2025/1/7
- ボートレース記事
師匠・羽野直也の教えと同期の活躍刺激に奮闘中
理想とする師匠がいて、刺激を受ける同期がいる。結果を求める渇望感もある。現在、絶賛模索中の25歳はまだデビュー2年目。大きな可能性を秘め、飛躍のきっかけをつかむべく奮闘中だ。
昨年9月、福岡での初優出。元々Sの鋭さは気になっていたが、しっかり着をまとめてレース運びにも進境がうかがえた。準優は展開とらえて2着。特別抜けた足ではなくとも、展開を生かす力に可能性を感じさせた。
同期にはいち早く結果を出す注目株もいる。水谷理人は昨年5月、デビュー1年で初優勝。「ちょうど水谷が優勝した辺りから、予選突破や優出が見えるようになりました」。同県同期の土井歩夢も坂井より先に優出した逸材。どちらも大きな刺激になる。
師匠の存在も気になる。「何節か一緒になることがあった」という羽野直也は「レーススタイルが落ち着いていて格好いい。こういうレースがしたいと思いました」と目標の存在であり、師事することに。名選手が名コーチとは限らないが「知らないことを僕のレベルに合わせて分かりやすく教えてくれる」とのこと。感謝を伝えるその姿に、いい師匠ぶりもうかがえる。
前期は一気に2点近くも勝率上昇。それでも昨年の自己評価は「10点満点で5点です」とあまりに厳しい。「まだまだやれた。あの優出だけでやりきれた感がない」。その後は事故も続き、もどかしさが伝わってくる。それでも今はF休みも挟み、再出発の状況。ここから上がっていくだけだ。
「思っていたより難しい。でもやりがいがあります」。苦労とともに光も少し見え始めた。努力を重ね、さらに結果を出す1年としたい。 (中村 雅俊)
◆坂井 滉哉(さかい・こうや)1999年7月4日生まれ。福岡県北九州市出身、福岡支部。23年5月、132期として若松でデビュー。23年7月鳴門で初1着。24年9月福岡で初優出。同期には水谷理人、土井歩夢らがいる。3期目の前期は勝率4.15。師匠は羽野直也。生涯獲得賞金は約1500万円。171センチ、52キロ。血液
(2025/1/7紙面掲載)