【ボートレース】ボート界一の高身長レーサー藤井公人 西山貴浩から刺激受け夢もデッカく/記者が選んだ2025イチ推し選手(九州・山口)
- 2025/1/9
- ボートレース記事
川上剛に志願して弟子入り 厳しい指導で日々成長
177センチとボート界一の高身長で、ピットでの存在感は群を抜いている。バスケ部に所属しながら、中3までは158センチだったのが高1で170センチまで一気に伸びた。選手受験の時は174センチと制限ギリギリだったという。
師匠は厳しさで有名な川上剛。デビュー戦で世話になったことがきっかけで、2期目に自ら志願しての弟子入り。「厳しいことは知ってましたが、自分に甘いタイプなので、厳しい方が良かった。川上さんの弟子になって本当によかったと思っています」と自らの決断に後悔はない。
川上の人脈の広さもあり、レース場では色んな選手からアドバイスをもらっている。同じく川上の弟子だった西山貴浩も同じレースの時には熱心に指導している。「今年はA1級に上がるのが目標で、いずれはヤングダービーを勝ちたい…と思っていましたが、西山さんの話を聞くうちに、グランプリに出たいとか、SGやG1で長く活躍できる選手になりたい…と思うようになってきました」と兄貴分の西山から刺激をもらって将来の夢も身長に負けないくらいデカい。
6期目だった前期に勝率を初めて5点台に乗せ、昨年末の桐生では初優出(3着)も経験。藤原碧生や西岡顕心ら同期はすでに5人の優勝経験者がいるハイレベルな期だが、着実に力はつけている。
今年は若松のフレッシュルーキーにも選出され、「うれしいのもあるが、人数が多い福岡支部の若手の中で選んでいただいて、本当にありがたいです」と感謝を口にした。6日が最終日だった若松正月戦でも準優3着。優出こそ逃したが、大活躍してくれた。今後も得意のまくり差しで好配当を連発するシーンが目に浮かぶ。 (井上 誠之)
◆藤井公人(ふじい・なおと)1998年9月9日生まれ。26歳。北九州市若松区出身。福岡支部。21年11月に129期として若松でデビュー。23年11月に戸田で初勝利。24年12月に桐生で初優出。同期は藤原碧生、刑部亜里紗ら。師匠は川上剛。生涯獲得賞金は約3300万円。身長177センチ、体重53キロ、血液型B、乙女座
(2025/1/9紙面掲載)