【ボートレース】見どころ多い各地区選 若手の台頭も気になるが選手生活24年目で初G1に挑む安東幸治の奮闘に注目
- 2025/2/5
- ボートレース記事
若松クラシックの出場権争いにも注目
ボートレースは地区選の時期を迎えている。既に始まった近畿(三国)、東海(津)、四国(丸亀)に加えて週末からは中国(徳山)、関東(戸田)、九州(大村)も相次いで開幕。G1同時開催は通常2場までだが、地区選は6場にまたがる。その分、主力陣は分散するのだが、レースの見所は決して少なくない。主役候補の実力が一層際立つことは多く、いつもと違う面々の活躍でバラエティーに富んだレースが繰り広げられることもある。
そして何より、これから強くなる成長株にとって足がかりとなる大会だ。個人的に印象深いのは2019年の九州地区選。高倉和士がフレッシュルーキーを務めた芦屋大会の出場を期して、この時にちょうどA1初昇格。狙っていた出場権を手にしたことも見事だったが、レース内容もまた見事で優勝戦2号艇を手にする活躍だった。思いの強さとそれが結実した姿を見せられた印象だった。今回も各地区に期待の有望株は多く、成長のきっかけとなるケースが出てくる可能性も高い。
また今回は安東幸治にも注目だ。2001年デビューの43歳で、選手生活24年目にして初のA1昇格。10日開幕の大村九州地区選で待望のG1初出場となる。「何とか水神祭を」と意気込んでおり、思いの詰まった大会になりそうだ。
注目点はさらにもう一つ。各地区の優勝者は3月のSGクラシックに出場できる。ラストチャンスに挑む選手にまず注目だが、若松開催の今回は出場権を持つ選手が優勝した場合に繰り上がる選手にも注目だ。予備選手として待つのは、上位から順に永田啓二、塩田北斗、篠崎元志、笠原亮、岩瀬裕亮、今泉友吾。地元勢が3人名を連ね、特に永田と塩田は地元SG初出場がかかる。SG出場権の行方からも目が離せない。 (中村 雅俊)
(2025/2/5紙面掲載)