【ボートレース】2025年からつフレッシュルーキー上滝絢也&田中宏典の大化けに期待

正月戦で準優入りした上滝
1月末のルーキーシリーズで活躍した田中

上滝は父親譲りの調整力が武器

 2025年のボートレースからつフレッシュルーキーに、上滝絢也と田中宏典が抜てきされた。デビュー以降、両者はプロの壁にぶち当たり伸び悩んだ。果たして期待に応えられるのだろうかと思っていたが、心配は取り越し苦労のようだ。

 126期の上滝は2020年5月にデビュー。勝率を4点に乗せたのは2期前の1度きりで、もがくレースは多い。そんな中、地元からつの正月戦は舟足を上位級に仕上げて準優入り。惜しくも3着で初優出は逃したが、さっそくフレッシュルーキーの起用に応えた。父親はSG4Vを誇り、インファイターで一時代を築いた上滝和則氏(昨年引退)。父の卓越した調整力は息子に受け継がれ、今年に入り3度出場の地元戦は全て機力はトップクラス。早めに仕上がるのも特徴で、エンジン出しに関しては調整力に優れた先輩レーサーが一目置くほどだ。

田中は今期準優入り続ける

 田中は2021年11月にデビューの129期。成績は右肩上がりではあるが、前期勝率の3・65がベストで舟券に貢献する機会は少ない。そんな中、今期はひと味違う走りを披露している。前期末、昨年10月下旬の大村ルーキーシリーズで初めて予選をクリアすると、今年1月の下関正月戦は準優でFだったが2度目の予選突破を果たす。同月末の地元ルーキーシリーズは、エース機を操り準優3着と大健闘したのは記憶に新しい。

 上滝は、自ら課題に挙げる旋回力に磨きをかければ、調整力と相まって成績が飛躍的に上がる可能性は十分。田中は確実にターンの質が上がっている。からつ期待の新鋭コンビは、大化けの可能性を秘めている。 (高木 拓也)

 (2025/2/12紙面掲載)

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