【ボートレース】野田彩加&福山恵里奈に期待 6年半ぶり山口支部から女子レーサー
- 2020/7/23
- ボートレース記事
福山 甲子園球場でアルバイト
山口支部からフレッシュな女子レーサーがデビューした。周南市出身の福山恵里奈(24)と宇部市出身の野田彩加(17)の2選手。山口県出身の女子レーサーは113期生の木村詳子(32、旧姓津田)以来、約6年半ぶりの誕生となった。
福山は126期の最年長。ボートレーサーを志したきっかけは、「収入面も魅力だったし、スポーツの仕事に関わりたかった」と“プロ”のスポーツ選手に憧れを抱いていたから。中学時代はハンドボール、高校時代はソフトボール、大学時代は軟式野球部に所属するほど大の野球好き。特に「高校野球が大好きなんです」と、大学4年間は甲子園球場でアルバイトをしたほど。「甲子園カレーも作ってたんですよ。レトルトですけどね」とちゃめっ気たっぷりに笑った。
最年少レーサー野田 空手女子
一方、野田は2020年7月22日現在、ボートレース界で最年少の17歳。幼稚園の年中から兄の影響で空手を始め、中学2年でアジア大会優勝、3年時には全国制覇を成し遂げたほどの実力者だ。そんな野田がボートレースに出会ったのは下関に連れられて行った小学3年生の時。「男女が一緒に走ってて、格好良かった」とその頃から気持ちは決まっていた。数々の功績を残した空手に区切りをつけ、スポーツ推薦でボート界に飛び込んだ。
デビュー節はそろって5月26日から開催された徳山一般戦。プロの洗礼を受け、結果はすべて最下位だった。福山は「全速で行けるようにスタートを安定させたい。1Mの旋回を思った通りに出来るように」。野田は「展開をしっかり見ること。自分がどこにいないといけないか走る位置を考えないと」とそれぞれが課題をしっかり見つけた。
その節では山口支部の先輩女子レーサー・佐々木裕美、片岡恵里も一緒だった。福山、野田が走ったレース後はアドバイスを送る姿もしばしば。佐々木は「今は一生懸命乗ってるし、初心を忘れずに頑張って欲しい。事故せず成長してくれたら」と温かく見守っている。プロとしての人生はまだ始まったばかり。将来は、山口支部を引っ張る女子レーサーへと羽ばたいて欲しい。(福山 脩平)
(2020/7/22紙面掲載)