【ボートレース】大賀龍之介 勝負強さ身につけ初A級へまい進/2022イチ推し選手
- 2022/1/8
- ボートレース記事
記者が選んだ2022イチ推し選手⑥
11月芦屋1枠なしで準優進出戦1枠 12月児島で初優出
ピットで見る表情が以前より精悍(せいかん)になった気がする。先月初優出を果たし、目標とする初のA級昇格へまい進中。デビュー5年目となる2022年、覚醒の雰囲気を漂わせる。
予選突破が増え始めた約1年前から成長を感じさせたが、さらに印象が変わったのが11月の芦屋一般戦。1枠なしにもかかわらず、予選4日間で3勝、2着2回。準優進出戦1号艇を手にした。「いいレースをすようになったな」と思わせるとともに再現性も高く、地力アップを感じさせた。
「そんなに変えたことはないんですけど、冷静になれるようになった。最近ずっといいエンジンを引けていて、レースに集中できている。以前と比べると質のいいスタートが行けて、展開が見えるようになったのもあると思います」。
12月児島準優2コース差し 今期勝率6点迫る
11月以降の今期勝率は6点に迫り、流れに乗る現在。「勝負強くなりたい」というのが次の課題だ。先述の芦屋、準優進出戦ではスタート遅れで5着大敗すると、準優も6着に敗れていた。ただ、次の児島は準優で2コース差しを決めて勝利。「優勝戦より準優の方が緊張しました」。7度目の挑戦で初めて準優を突破し、悔しさを晴らしている。一つの壁を乗り越えており、経験が増えれば勝負強さの課題も克服できそう。
今後は新たな引き出しも模索する。「自分のことをライバルと言ってくださる藤川(利文)さんが伸び型をやっていて、そういう一発狙いも試していきたい」。進化の途上にある成長株。もう一つの魅力も加わりそうだ。(中村 雅俊)
◆大賀龍之介(おおが・りゅうのすけ)1997年2月6日生まれ、24歳。福岡県出身、福岡支部。2017年11月、121期生として芦屋でデビュー。19年11月の児島で4コースからまくって初1着。通算34勝。デビュー4年2か月目の21年12月、児島で初優出。師匠は安東幸治。生涯獲得賞金は●2899万2850円。みずがめ座。168センチ、56キロ。血液型B。
(2022/1/8紙面掲載)