【ボートレース】石川諒 常に準優目指し淡水でも結果残す/2022イチ推し選手
- 2022/1/9
- ボートレース記事
記者が選んだ2022イチ推し選手⑦
海水の場で好気配 昨年10月福岡で初優出
「今年は淡水のレース場でどれだけ結果を残せるかですね」。
全国に24場あるボートレース場は大きく分けて海水(汽水)、淡水で水質が違う。昨年の夏場にかけて海水のレース場では行き足や回り足を重視した調整がマッチ。2021年前期の勝率は4・83だったが、1着数は13回で安定した着が取れるようになった。
特に地元の徳山と下関ではエンジンの底力を引き出せている印象がある。また、昨年10月福岡の一般戦でデビュー初優出し、その節は準優勝。「優勝戦は緊張しなかった。多く舟券にも貢献ができたし、自信にもつながった」と振り返る。
ただ、言葉にするように九州、山口地区の淡水である芦屋や唐津では思ったような成績が残せていないので、これからの課題でもある。
勝率5点台届く位置に
ボートレーサー養成所117期の中ではリーグ勝率4・16で褒められる成績ではなかった。デビューしてからも6期間は勝率2点台で苦戦した。「あの頃はなかなか勝てなくて、焦りもありましたね。でも、諦めずにやっていて良かった」。7期目から勝率4点台をしっかりキープ。近況では勝率5点台も届く位置に近づいた。
「A級に上がりたい気持ちもあるけど、今はしっかり準優に乗ることが大事と思っています。まずは自分の仕事をしっかりするだけ」。
派手なレースができるタイプではないが、地道な努力でここまではい上がってきた。さらに、もう一段階のレベルアップに奮闘中だ。(田原 年生)
◆石川 諒(いしかわ・りょう)1989年2月22日生まれ、32歳。山口県岩国市出身。山口支部。15年11月デビューの117期。17年4月宮島で初勝利。通算56勝。21年10月の福岡で初優出を決めた。師匠は胡本悟志。生涯獲得賞金は4909万8000円。魚座。163センチ、54キロ。血液型A型。
(2022/1/9紙面掲載)