競帝王決定戦２６日開幕

　海響ドリームナイターのボートレース下関Ｇ１「開設６７周年記念競帝王決定戦」は２６日から３１日まで６日間の日程で開催される。注目は当地６連覇を狙う地元の寺田祥＝写真＝。

　下関は相性が抜群にいい。２０２０年のＳＧメモリアル①を手始めに２１年ＧＷ①、今年の正月特選①、同Ｇ１中国地区選手権①、同一般戦①と現在５節連続で優勝を飾っている。一般戦で５連続Ｖならそれほど驚くべきことではないかもしれないが、ＳＧとＧ１を含んでの５連覇はなかなかできることではない。中国地区選手権で優勝した寺田は「地元なのでやっぱりうれしいですね。優勝戦は負けるということは考えられなかったので、勝つことだけを考えて走った」と話していた。

前回一般戦は準優１枠逃しながらもＶ

　前回の一般戦は追加での参戦だった。寺田は予選で思うようにポイントを上積みできず、準優１号艇を逃した。連覇は「４」でストップすると思われたが、準優１枠だった守田俊介、落合直子、是沢孝宏がいずれもインから逃げ切ることができなかった。この結果、寺田に優勝戦の１枠が転がり込んだ。こうなれば優勝は寺田のもの。他艇に伸びられはしたが、しっかり逃げて人気に応えた。下関の勝利の女神は寺田にほほえんだ。この優勝はミラクルに近かった。

　下関は前節から新エンジン、新ボート、新ペラに換わった。エンジンの素性ははっきり分からないが、寺田の当地Ｖ６なるかが見所の一つになりそうだ。（尾本　恭健）

（2022/3/23紙面掲載）