【ボートレース】佐々木完太 山口支部のニューヒーロー 25日下関・報知杯でF休みから復帰

山口支部注目の新鋭・佐々木

大村「誕生祭」でG2制覇

 ボートレース山口支部にニューヒーローが誕生した。5月にボートレース発祥の地・大村で開催された「第26回ボートレース誕生祭」で佐々木完太(25・山口支部)がG2初出場優勝。来年3月に平和島で開催されるSG「ボートレースクラシック」の出場権を獲得した。

 誕生祭には井口佳典、太田和美、吉川元浩、魚谷智之、丸岡正典、湯川浩司、服部幸男らSG覇者が出場。そういった強豪を相手に佐々木は予選首位通過を果たす。「準優は緊張した」と1周1Mも同2Mもターンマークを外してしまったが、強力な舟足で押し切り、優勝戦の1号艇を獲得。優勝戦はS(スタート)で後手に回ったが、1Mまでに追いつき、逃げ切りに成功した。舟足は節一級で文句なしの仕上がりだった。

外からのまくり差し鋭い

 佐々木はボートレーサー養成所時代から優秀で、リーグ戦勝率はナンバーワン。2017年徳山でデビュー。20年下関で初優出。今年4月浜名湖で初優勝した。大村誕生祭は通算2度目の優勝だった。山口支部と言えば白井英治と寺田祥がWエースで抜けた存在。この両者を脅かす若手はなかなか現れなかった。佐々木は特にアウトからのまくり差しが鋭く、道中の判断も的確。まだまだ伸びるとみる。将来は間違いなく山口支部のエースになる逸材だ。

 7月からA2に降格するが、一般戦では主役級の存在になるだろう。

 大村誕生祭が終わって1か月のF休みに入った。復帰戦は25日に下関で開幕する「スポーツ報知杯」で初日のドリーム戦は1号艇に選ばれている。本社杯でどんな走りを見せるか、いまから楽しみだ。(尾本 恭健)

(2022/6/8紙面掲載)

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