【ボートレース】峰竜太が戻ってくる

6月30日 地元からつで復帰戦

 ボートレース界のスーパースターが水面に戻ってくる--。峰竜太(37・佐賀支部)=写真=が、あす30日開幕の地元からつ一般戦でレースに復帰する。

 峰は自身が主催したインターネット上の個人的なゲームイベントで、レース予想を行っている者と接触。ボートレースの信頼を失墜させたとして、2月26日から4か月の出場停止処分を科せられた。

自主訓練に参加 「体がターンを覚えてた」

 復帰戦が決まった峰は今月2日、ボートレースからつの開催後に行われる自主訓練に、高田明、安河内兄弟(将・健)、野田なづき、田中宏典と参加した。

 この様子を、4階の記者席から見た。久しぶりにボートを操る峰。まず始まった足合わせでは、野田に軽くやられると、その後も全敗。明らかに機力は劣勢だった。

 しかし、ここからさすが第一人者たるゆえんを見せる。模擬レースの1走目。インコースの峰はSを切ると下がり気味で、1Mは出番なしかと思われたが、他の選手が握ろうとする前にインから全速ターン。あっという間に抜け出した。その後はセンターから自在に立ち回り3連勝。外からは鋭いまくり差しで上位着に食い込む。まさに格の違いを見せつけ、「エンジンは出てなさ過ぎ。ただ、体がターンを覚えてました」と振り返った。

安河内将「相変わらず切れっ切れ」

 復帰戦に向けては、末永和也、定松勇樹らとも一緒に、計4度の練習を行った。安河内将に、師匠のレースぶりを問うと、「相変わらず切れっ切れでした」と、全くブランクを感じさせない走りに驚きを隠さなかった。

 ファン注目の復帰戦。この分だと久しぶりの実戦を苦にすることはなさそう。7年連続最高勝率男が初戦で区切りの1500勝を決め、通算85回目のVを飾る確率は極めて高そうだ。(高木 拓也)

(2022/6/29紙面掲載)


関連記事

関連記事

過去記事(月別)

ページ上部へ戻る