【ボートレース】仲本舜 現役最年少16歳 初勝利へ奮闘中

沖縄出身130期 5月デビュー

 現在、ボートレーサーとして登録されているのは1600人。その中で最年長は高塚清一(静岡支部)の75歳。前期も14勝を挙げ、レジェンドとして活躍している。一方、130期として5月にデビューした仲本舜(福岡支部)=写真=は最年少の16歳だ。

 仲本は沖縄県出身。ボートレース場のない沖縄県だが、それでも近年は同県出身のレーサーが増えてきた。

 「きっかけは父親の薦めでした。ボートレーサーという職業に興味をもち始めてからはインターネットでいろいろと調べました」。那覇市の中学を卒業後、ボートーレーサー養成所の試験に一発で合格。晴れて今年5月にプロデビューした。

 現在、親元を離れて福岡県で一人暮らしをしている。「まだ未成年なので親の名義で部屋を借りています。今は若松や福岡のレース場で多く練習させてもらってます」とニッコリ。もちろん、食事や体重などの自己管理もしっかりしている。

 故郷にいる同級生はほとんどが高校生だ。「本当にプロになったの? すごいなぁ」と言われることが多いという。だが、仲本は「まだ1勝もしていないですからね。一日でも早く水神祭ができるように頑張りたい」と初勝利に向けて奮闘中。

 目標とする選手は同じ福岡支部の瓜生正義を挙げた。「瓜生さんのようにレースの技術面だけでなく、人間的に誰からも信頼されるレーサーになりたい」。16歳の青春を全力でボートレースに注ぐ決意だ。(田原 年生)

(2022/7/6紙面掲載)

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