【ボーイズリーグ】糸島 延長9回激闘制して新チーム初V/福岡県南支部秋季大会(九州大会予選)

第38回福岡県南支部秋季大会(九州大会予選)【中学生の部】(2022年9月24日、10月1、2日・朝倉市杷木球場ほか)

 秋の九州王者をかけた「第38回九州大会」中学生の部の予選が各支部で行われた。代表3枠の福岡県南支部は、決勝で延長9回タイブレークの激闘を制して優勝した糸島ボーイズと、準優勝の筑後ボーイズ、10月8日に行われた第3代表決定戦を制した二日市ボーイズが出場を決めた。本戦は11月5、6日に大分市の別大興産スタジアムなど大分県内4会場で9支部の代表16チームが激突する。

新チーム初優勝を飾り笑顔の糸島ナイン

▼中学生の部決勝
糸 島 000 020 002=4
筑 後 002 000 000=2
(延長9回タイブレーク)

タイブレーク先頭・安田 初球打ちで決めた

 糸島がライバル・筑後との激闘を4-2で制し、新チームでの初優勝を飾った。現在のメンバーを主体とするチームが決勝で筑後と対戦するのは三度目。昨年の九州ブロック1年生大会予選、今年7月のジュニア大会に続いて今回も接戦となり、決着したのはタイブレークの延長9回だった。

 試合を決めたのは安田だ。9回1死満塁からの攻撃で、先頭打者で初球を左前に運んだ。決勝点となる2点適時打に塁上で喜びを爆発させた。

 普段はあまり初球打ちをしないが、北村監督から「ストライクを取りにくるから1球目から行け」と指示を受けたという。積極的なスイングが殊勲打になり、「外角高めをうまく打てた」と振り返った。

決勝の延長9回、2点適時打を放つ糸島・安田

里山主将フル回転 捕手&投手に同点打

 決勝では里山主将がフル回転した。捕手として光岡と高園の左右両投手を好リード。また、攻撃では0-2の5回表2死二、三塁から左翼線を破る2点二塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。頼れる4番打者は「まずは同点と思い、内角の真っすぐを狙った」と言う。

 直後の5回裏の守備では、1死一、二塁の場面でマスクを脱いでマウンドに立った。後続を打ち取ると、6回以降もピシャリ。4回2/3を無安打無失点に抑え、「変化球がしっかり決まった。直球も来ていた」と納得の表情だった。

決勝で4回2/3を無安打無失点だった糸島・里山

守備強化していざ九州大会へ

 新チームは体の大きな選手が少なく、歴代のチームに比べると攻撃力は劣る。しかし、北村監督が「みんな能力があり、バランスが取れている」と話すように、打力だけに頼らない試合運びができ、個々の伸びしろもたっぷりある。

 一方、「エラーが多い。強いゴロを処理する練習が必要」と守備力強化を当面の課題に挙げた。

 里山主将は「優勝したけど調子に乗らずに練習を頑張る。九州大会でも優勝したい」と、2年連続11度目の出場となる本戦に向けて意気込んだ。 (弓削 大輔)

(2022/10/8紙面掲載)

※新聞紙面(10/8)では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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