【ボーイズリーグ】糸島 接戦に次ぐ接戦制して連覇達成/九州大会(中学生の部)
- 2022/11/22
- ボーイズリーグ記事
第38回九州大会【中学生の部】(2022年11月5、6日、大分・別大興産スタジアムほか)
秋の九州チャンピオンをかけた「第38回九州大会」中学生の部が行われ、福岡県南支部同士の対戦となった決勝で糸島ボーイズが4―2で筑後ボーイズを破り、2年連続7度目の優勝を飾った。グッドマナー賞は大分明野ボーイズ(大分)が受賞した。大会には9支部の代表16チームが参加した。
▼中学生の部決勝
糸 島(福岡南)002 011 0=4
筑 後(福岡南)010 100 0=2
東 気迫のヘッドスライディング
糸島は筑後を下して連覇を果たすと、選手たちがマウンドに駆け寄り、歓喜の輪を作った。その輪の真ん中には、決勝で挙げた4点のうち3点をもぎ取った東がいた。
1点を追う3回、2死満塁の場面で6番の東に打順が回った。一打は三ゴロに打ち取られたかに見えたが、懸命に走って一塁にヘッドスライディング。「絶対にセーフになろうと思った」という気迫の走塁で内野安打とし、2人が生還して逆転に成功した。
ツキ呼ぶ一打&捕手でも活躍
東は追いつかれた直後の5回にも2死二塁の好機で放った打球が敵失を誘い、二塁走者の里山がホームイン。この1点が決勝点になり、「ツキがあった」と喜んだ。
守備でも躍動した。一塁を守っていたが、4回から正捕手の里山が登板したためマスクをかぶった。「打ち取ることだけを考えた」という無心のリードで、7回までの4イニングを1失点で切り抜けた。最後の打者を打ち取ると、マウンドに駆け寄った仲間とともに拳を突き上げ、喜びを爆発させた。
3戦連続サヨナラ勝ち
今大会は接戦の連続だった。1回戦から準決勝までの3試合はすべてサヨナラ勝ち。いずれも7回に追いつかれる展開だったが、堅い守りで粘り抜いた。
九州大会の連覇は、33~35回大会に3連覇した糸島以来、史上4例目。準決勝でサヨナラ2ランを放った里山主将は「みんなが強い心でやれた」と満足げ。内野のリーダー的存在の二塁手・庄司は「『ボールが飛んできたら絶対に止めるぞ』という思いでプレーした」と胸を張った。
北村監督は「こんなに接戦が続いたのは初めてでは。苦しい戦いばかりだったがよく頑張った。このチームは勝負強い」とナインをたたえた。 (弓削 大輔)
(2022/11/11紙面掲載)
※新聞紙面(11/11)では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法>