【ボーイズリーグ】糸島 コールド負け寸前から大逆転劇で3連覇達成/九州ブロック1年生大会
- 2022/12/1
- ボーイズリーグ記事
第13回九州ブロック1年生大会(2022年11月12、13日、山口・オーヴィジョンスタジアム下関ほか)
糸島ボーイズ(福岡南)と熊本泗水ボーイズ(熊本)の決勝は両軍合わせて30得点の乱打戦となり、16―14(5回時間切れ)と打ち勝った糸島が3年連続6度目の優勝を飾った。大会には沖縄を除く8支部から中学1年生で編成された15チームと同1、2年生の女子選手による「九州女子選抜」の計16チームが参加した。
▼中学生の部決勝
糸 島(福岡南)300 121=16
熊本泗水(熊本)426 02=14
(5回時間切れ)
4回9点差から12得点
糸島がコールド負け寸前から大逆転して3連覇を果たした。3―12で迎えた4回。ここで3点以上返さなければ試合終了という後がない状況だったが、ベンチに悲壮感はなかった。「みんなで打てば大丈夫と思っていた」と川口が話した通り、全員でつなぎ、打者16人の攻撃で、この回一挙12得点を挙げた。
無死一塁から大嶋、西村、川野の3連打で2点を入れると、さらに1死二、三塁として土江の一ゴロで川野が生還。3点を奪いコールド負けを回避した打線は、ここからさらに加速度を増した。
川口ランニング2ラン
梅田の適時三塁打の後、4番の川口が振り抜くと打球は深々と左中間を破った。「ホームまで行けると思った」と振り返る会心の一打はランニング2ランとなり、ベンチは大盛り上がり。その後も宮地快、大嶋の連打などで塁を埋め、西村がこの回2打席連続となる適時打を放ち、ついに1点差に迫った。
すると、川野も2打席連続適時打となる左中間二塁打。「みんながつないでいたし、ここで切らさないよう引きつけてコンパクトに打った」。これで、とうとう試合は振り出しに。勢いそのままに、土江の適時打などで3点を勝ち越した。
“兄弟”九州王者に
ビッグイニングを作った一方、決勝で14点を奪われたディフェンス面には課題を残した。北村監督は「投手力が弱い。2ボール以上のカウントが多かった。ストライク先行になれるよう練習で体に染みこませていきたい」と話した。
2年生主体のレギュラーチームが優勝した「九州大会」に続き、2週続けて“兄弟”で九州チャンピオンの栄冠をつかんだ。彼らが最上級生となる来秋も圧倒的な攻撃力で優勝を重ねていきそうだ。
(2022/11/18紙面掲載)
※新聞紙面(11/18)では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法>