【ボーイズリーグ】小倉ボーイズV 投打がっちりコールド勝ちで有終の美/アサヒ緑健カップ山鹿選手権大会IN福岡【最終日】

アサヒ緑健カップ第40回山鹿選手権大会IN福岡【最終日】(2023年9月2日・雁の巣硬式第一野球場)

 アサヒ緑健カップ「第40回山鹿選手権大会IN福岡」は2日に準決勝と決勝が行われ、決勝で小倉ボーイズ(北九州支部)が福岡大野城ボーイズ(福岡県南支部)を7-0の5回コールドで圧倒し、初優勝を飾った。最優秀選手に贈られるアサヒ緑健賞は小倉の良永修選手が受賞した。大会には福岡県南、北九州、福岡県北支部から中学生の部47チームが参加した。

優勝を決め、歓喜する小倉ナイン

▼中学生の部
決勝 小倉7-0福岡大野城(5回コールド)

初回5点先制 田中、宮崎ら打線つながった

 小倉が初の山鹿チャンピオンに輝いた。7―0の5回表を三者凡退に抑えてコールド勝ちが決まると、ナインはマウンドに集まり歓喜の輪を広げた。そして応援した保護者に優勝を報告すると、選手たちは再び両手を上げて喜びを爆発させた。

 初回に、一気に攻め立てた。先頭の中東と2番・与田の連打と敵失で無死満塁として、押し出しの四球で1点を先制した。1死後に内野ゴロで1点が入り、死球で再び満塁に。8番・田中の中前2点適時打と、9番・宮崎の適時打でこの回計5点を先取した。

決勝の4回、左越えソロを放った小倉・良永

良永だめ押し弾

 3回には竹田に三塁打が出て、続く田中の右ゴロで1点を追加。そして4回は、打撃好調の3番・良永が左越えに特大のソロ本塁打を放って7点目が入った。中学3本目の柵越えアーチという良永は「打った瞬間行ったと思った」と満足そうに話した。

 投げては先発の石井が5回参考ながらノーヒットノーラン。4回に失策で走者を1人出したが、5イニングを打者16人に抑える「準パーフェクト」だった。「100点満点を超えて、150点の投球。中学最後の試合で最高の投球ができた」と笑った。

宮崎大会Vの勢いそのまま

 5月にチーム前監督の中尾さんが急逝した。ナインは悲しみを乗り越え、3年生だけで出場した7月の宮崎大会で優勝。勢いそのままに、3年生ラストのこの大会で有終の美を飾った。

 チームは6戦計39得点と大会を通して打撃好調だった。1番打者として打線を引っ張った中東主将は「昨年はあまり打てず、冬季練習では中尾監督に1対1でロングティーにつきあってもらった。その結果、2月の九州選抜大会予選から打てだした」と、恩師との思い出を語った。


準決勝の2番手で好投した小倉・家村

準決勝 小倉7-4筑後B

準決勝で家村力投

 小倉は準決勝で、筑後Bに7―4と競り勝った。初回に先頭から4連打と打線がつながり3点を先取。3回に1点を加えた直後の4回表に3点を返されて1点差に詰め寄られたが、4回に良永の3点三塁打で再び突き放した。

 この試合は2番手投手の家村が力投。3点を返された4回2死一、二塁の場面から登板してピンチを断ち切ると、7回までの3回1/3を1失点に抑えた。「気合を入れて投げられた。今まではスライダーがとらえられていたけど、この大会から手元で切れるようになり、直球と合わせていい感じだった」と胸を張った。

(web限定、2023/9/2公開)

※9/8の新聞紙面で、別タッチの記事と別カット写真を掲載する予定です


アサヒ緑健カップ第40回山鹿選手権大会IN福岡 特設ページ

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