【ボーイズリーグ】武雄ボーイズ サヨナラ勝ちで決めた創部以来初優勝/西九州秋季大会(中学生の部)

第8回長崎みなとライオンズ旗 西九州秋季大会(2023年8月20、26、27日、長崎・諫早第一野球場ほか)

 「第8回みなとライオンズ旗争奪西九州秋季大会」は、西九州支部の中学生の部11チームが参加して開かれた。決勝は、武雄ボーイズが諫早ボーイズを4-3で破り、創部以来初優勝を飾った。

初優勝した武雄ナイン=提供写真=

▼中学生の部
決勝 武雄4-3諫早

積極さ+冷静さでサヨナラ呼んだ

 武雄は、4―3の7回サヨナラ勝ちで諫早を破り、2017年の創部から6年で悲願の初優勝(1年生部門除く)を飾った。

 積極策を用いながらも、冷静さを失わずに勝利を引き寄せた。同点の7回裏は、先頭打者の安打で無死一塁に。1点でも入れば、サヨナラ勝ちする場面。バントで確実に走者を進めてもよかったが、頓所監督は「打ってつないでほしい」と強攻策に出た。しかし、次打者は空振り三振に倒れてしまい、走っていた一塁走者が盗塁死。併殺で好機を逸した。

 それでもナインに焦りはなかった。「動かしたうえでの併殺だった。選手たちからは『まだまだこれから』という声も出ていた」と指揮官。打順5番の山口が、ストライクとボールを見極めて四球で出塁すると、その後も森まで4者連続の四球を選び、押し出しで決着がついた。

坂口 3回1/3無安打無失点

 この試合の中盤以降は、投手戦だった。2番手右腕の坂口が光り、4回途中からの3回1/3を無安打無失点と完璧に抑えて、チームに流れを呼んだ。これまでの登板では、思うような結果を残せていなかったが、「点を取られたとしても、みんなが打って取り返してくれるからどんどん投げ込んでこい」と送り出した指揮官の期待に応えた。

 新チームとして最高の結果で好スタートを切った。しかし、本当の勝負はこれからだ。頓所監督は「3年生がいた頃から、相手より1点多く取るのが課題。克服に取り組み、ほかのチームに早く追いつけるよう頑張っていく」と、さらなるレベルアップを誓った。有力チームがそろう西九州支部で、今後も優勝争いに加わるため、気を抜かず練習に励んでいく。

(2023/9/6紙面掲載)

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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