【ボーイズリーグ】宇部ボーイズ 初回一挙8得点で決めた8年ぶり春切符/春季全国大会北九州支部予選(中学生の部)
- 2023/12/20
- ボーイズリーグ記事
第54回春季全国大会【中学生の部】北九州支部予選(2023年11月25、26日、12月2日・門司球場ほか)
「第54回春季全国大会」中学生の部の支部予選が各支部で行われている。北九州支部予選の決勝は宇部ボーイズが12-7で八幡南ボーイズとの打撃戦を制し、8年ぶり2度目の春切符をつかんだ。本戦は来年3月26~31日に東京都などで開催される。
決勝 宇部12-7八幡南
開始早々の大量得点で追い上げかわす
宇部が初回にいきなり8点を奪う猛攻を見せ、春の全国切符を手にした。
初回は、先頭の松西が左前打で口火を切ると、下田隼のバントヒットや渡邉の適時打などで5点を入れて打者一巡した。再び打席に入った松西の左前打で2死満塁とし、下田喜が走者一掃の右越え二塁打を放ち、さらにリードを広げた。この後、相手に3点を返されるなど反撃を受けたが、開始早々の大量点が最後まで効いた。
1番・松西 5打数5安打
打順1番の松西は5打数5安打をマーク。リードオフマンぶりを存分に発揮し、「絶対に塁に出て、先制して(勢いに)乗っていきたかった」と満足げに語った。1週前に使っていたバットが割れたが、大事な一戦を前に両親から新品をプレゼントされたという。「もらってうれしかった。両親のおかげで打つことができた」と感謝も口にした。
玉国監督は「松西は1番打者、主将としてチームを引っ張り、中継ぎでもよく投げてくれた。大したもんだ」と最大級の賛辞を贈った。
下田ツインズ 攻守で躍動
下田喜大、隼大の双子の兄弟も攻守で貢献した。準決勝ではバッテリーを組み、左腕の喜大が4回2/3を2安打無失点に抑えた。喜大が「怖がらずに攻める投球ができた」と言えば、好リードした隼大も「今までは変化球で逃げることがあったけど、直球で押せていた」と笑みを浮かべた。
チームを指揮する玉国監督は、かつて宇部商高を率い、1985年夏の甲子園で何度も逆転劇を演じて決勝に進出。決勝でPL学園に惜しくも敗れたが、当時は「ミラクル宇部商」と言われた。
ボーイズリーグの全国大会でもその手腕に期待がかかる。「乗ったら打線がつながるチーム。全国では乗ったもん勝ちになるので、初戦から乗せられるようにしていきたい」と玉国監督。自慢の攻撃力で、まずは全国大会初勝利を目指す。(弓削 大輔)
(2023/12/8紙面掲載)
※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法>