【ボーイズリーグ】長崎松浦ボーイズ 創部3年目で初V 夢かなえた/諫早ボーイズ創立45周年記念大会

諫早レッズ球団/諫早ボーイズ創立45周年記念大会(2024年3月2、3日、長崎・スポーツパークいさはや第1野球場ほか)

 「諫早レッズ球団/諫早ボーイズ創立45周年記念大会」は、中学生の部に16、小学生の部に4のチームが出場して開かれた。西九州支部同士の顔合わせとなった中学の決勝は、長崎松浦ボーイズが7―0(5回コールド)で唐津ボーイズを破り、創部3年目で初優勝を飾った。小学は黄城ボーイズ(西九州支部)が制した。ホストチームの諫早は、中学がベスト8に入り、小学は準優勝だった。

初優勝し、笑顔を見せる長崎松浦ナイン

▼中学生の部
決勝 長崎松浦7-0唐津(5回コールド)

1年生右腕・松浦が大仕事

 ついに頂点に立った。拳を突き上げて喜び合う長崎松浦ナイン。「3年目で優勝を狙えるチームにする。それを目標にしてきた。厳しいことも言ったし、厳しい練習もした」。田中監督は、夢を実現した選手たちをたたえた。

 決勝で大仕事をやってのけたのは、1年生右腕の松浦。練習試合でも1試合しか投げたことがなく、公式戦は初登板だった。当然ながら「緊張していた」と振り返ったが、落ち着いたマウンドさばきを披露。初回にいきなり2死満塁のピンチを招いたが、捕手の廣川から「要所を締めていこう」と励まされ、空振り三振で切り抜けると、波に乗った。

決勝で5回無失点と好投した長崎松浦・松浦

内野、峯ら打線も援護

 2、3回も走者を背負いながら無失点でしのぎ、4、5回はいずれも三者凡退。カーブとスライダーの中間の変化球・スラーブも織り交ぜた。「この日初めて試合でスラーブを投げたのに、良く決まっていた」と廣川も感心する5回5安打無失点。それでも松浦は「80点」と控えめに自己採点した。

 その好投に応えたのが、3番・内野や4番・峯を中心とした打線だ。コツコツとつなぐ打撃で着実に加点した。

決勝の2回、三塁打を放ち、喜ぶ長崎松浦・峯

大差で負けてばかりの2年間 試合重ねて経験積んだ

 創部時は2年生2人、1年生7人の計9人によるスタートだった。3年生を中心とした相手チームとの試合は、いつも大量得点差をつけられての敗戦ばかり。だが、試合を重ねたことは無駄ではなかった。悔しさをバネに成長を遂げ、登録11人で臨んだ今大会。随所に経験値が光る場面も見られた。

 「自分たちの代で優勝したいと思っていた」と、ともに2年生の廣川と内野。次は、全国出場というさらなる上の舞台を目指す。夏に向けて、弾みがつく大会となった。

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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