【ボーイズリーグ】飯塚ボーイズ最終回逆転で支部予選連覇 秋春連続の九州王者目指す/九州選抜大会福岡県北支部予選(中学生の部)

第20回九州選抜大会【中学生の部】福岡県北支部予選(2024年4月6、7日・筑穂野球場ほか)

 「第20回九州選抜大会」(中学生の部)の支部予選が各地で行われた。代表1枠の福岡県北支部予選は、決勝で飯塚ボーイズが最終回逆転で宗像ボーイズを4-3で破り、支部予選連覇を飾った。本大会の出場は2年連続11度目。九州選抜大会は4月27、28日に北九州市の本城球場などで9支部の代表16チームが春の九州王者の栄誉を競う。

九州選抜大会予選で連覇した飯塚ナイン

▼決勝
飯塚4-3宗像

7回1死満塁で中島主将が走者一掃

 飯塚は、宗像と対戦した決勝の土壇場で劇的な逆転勝利を収め、九州選抜大会支部予選の連覇を遂げた。

 2点を追う最終の7回、宮崎の三塁打と2者連続の四球で1死満塁。続く主将の中島が左中間を破る走者一掃の二塁打を放った。この試合で2三振を喫していた中島は「自分が決めるのではなく、後ろにつなぐ意識だった」と笑みを浮かべ、春山監督は「よく打った」とたたえた。

優勝を決めて喜ぶ飯塚・中島

初戦敗退した全国大会の反省生かす

 初心に帰って臨んだ大会だった。春季全国大会では、まさかの初戦敗退。投手陣の制球が乱れ、自慢の打線も振るわず、0―9の大敗に終わった。「低めの球に手を出してしまい、打ち上げたり、ゴロが多かったりした」と中島。そのため、今大会で選手たちは、高めの球を振り抜き、強い打球でつないでいくというチーム本来の打撃を意識した。

 春季全国大会は5回コールドで終戦したため、限られた選手しか試合に出られなかった。今大会ではその分、多くの選手を起用。2回戦や準決勝は、これまで出番の少なかった選手も先発出場し、勝利を挙げた。左腕の大井手は2戦で先発して計7回1失点と好投した。大井手は「2回戦は緊張して制球が安定していなかったけど、準決勝はコントロールが良かった」と振り返った。自信を取り戻した選手たちは、昨秋に続く九州王者を目指す。 (弓削 大輔)

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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