【ボーイズリーグ】飯塚ボーイズ2大会連続V 9日間で10戦全勝 濃密ゴールデンウィーク戦い抜いた/ゼット旗争奪福岡大会(中学生の部)

第33回ゼット旗争奪福岡大会(2024年5月3~5日・県営筑豊緑地野球場ほか)

 ボーイズリーグ九州ブロックで出場チーム数最大規模を誇る「第33回ゼット旗争奪福岡大会」が開かれた。九州各地と広島から中学生の部62チームが出場し、熱戦を繰り広げた。決勝で飯塚ボーイズ(福岡県北支部)が福岡志免ボーイズ(福岡県南支部)に8―6と競り勝ち、2年ぶり2度目の優勝を果たした。

飯塚ボーイズ
優勝を決め、歓喜する飯塚ナイン

▼中学生の部
決勝 飯塚8-6福岡志免

二塁が本職の宮崎が公式戦初先発

 飯塚の勢いが止まらない。4月末の九州選抜大会制覇から中4日で初戦に臨んだゼット旗争奪福岡大会。3日連続ダブルヘッダーというタフなトーナメントを勝ち抜き、2大会連続Vを遂げた。

 3日間の連戦は球数制限のルールがより細かく規定されている。そのため、3日目になると、どのチームも登板できる投手が限られてくる。そうした中、飯塚は、決勝の先発マウンドを二塁手が本職の3年生・宮崎に託した。中継ぎでは、1年秋と前日の準々決勝で登板した経験はあったが、先発は初めて。「出来るだけ長いイニングを投げるために、やれることをやろうと思った」と宮崎。失策が絡んで5点を奪われたものの、「直球で押した」と、4回2/3を3安打に抑え、先発の役目を十分に果たした。

飯塚ボーイズ宮崎
決勝で初先発し4回2/3を被安打3とした飯塚・宮崎

初回一挙6得点

 1番打者としてもチームに貢献した。初回に50メートル6秒6の俊足を生かして内野安打で出塁。この一打をきっかけに打線が爆発し、古賀や安田の適時打などで、この回だけで6点を奪った。

 春山監督は「宮崎は守備の際に送球が正確なので、ストライクも入ると思った」と、選手の特性を見極めた起用がはまり、満足そうだった。

飯塚ボーイズ白川
準決勝の3回、決勝打を放ち喜ぶ飯塚・白川

白川 2回戦サヨナラ打&準決勝決勝打

 また大会を通して、これまで十分に活躍できていなかった3年生のプレーも光った。白川は、2回戦の福岡西南戦でサヨナラ打、準決勝の宇部戦で決勝打と、勝負強さを見せ、「ストライクが来たらしっかり振ろうと思った。結果が出て良かった」と喜んだ。

 九州選抜大会初戦の先月27日から9日間で10試合を戦い、全て勝利。チームにとっては、濃密なゴールデンウィークとなった。休養の期間を挟んでコンディションを再び整え、来月初めからは夏の全国切符をかけた選手権大会予選に挑む。そこで優勝し、7月から8月にかけて全国の舞台でもっと濃密な日々を過ごすと、選手たちは思い描く。総力戦で夏を駆け抜ける心づもりだ。 (弓削 大輔)

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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