【ボーイズリーグ】福岡志免ボーイズ 全国8強の底力見せて準優勝 これまで出番少なかった選手も躍動/ゼット旗争奪福岡大会

第33回ゼット旗争奪福岡大会(2024年5月3~5日・県営筑豊緑地野球場ほか)

 ボーイズリーグ九州ブロックで出場チーム数最大規模を誇る「第33回ゼット旗争奪福岡大会」が開かれた。九州各地と広島から中学生の部62チームが出場し、熱戦を繰り広げた。決勝で飯塚ボーイズ(福岡県北支部)が福岡志免ボーイズ(福岡県南支部)に8―6と競り勝ち、2年ぶり2度目の優勝を果たした。

福岡志免ボーイズ永嶋
準決勝の1回、2点二塁打を放つ福岡志免・永嶋

永嶋 準決勝で3安打3打点

 福岡志免は、優勝こそ逃したが、春の全国大会8強の底力を見せた。主力組に故障者が相次ぎ、万全な戦力とは言えなかったものの、これまで出場機会の少なかった選手が躍動した。

 準決勝の糸島戦では、打順5番の永嶋が3安打で3打点をマーク。初回に右中間を破る2点二塁打を放つと、7―7で迎えた4回には無死一、二塁から右前へ決勝点となる適時二塁打と、勝負強さを発揮した。

 永嶋は、昨秋まで試合に出場できる登録メンバーに入っていなかった。しかし、地道に練習を重ね、今大会で初めてスタメンに名を連ねた。「構えた時、バットのトップの位置を見直したら打てるようになった」と、打撃フォームの修正が好結果につながった。

福岡志免ボーイズ秦
準決勝で先発した福岡志免・秦

師岡、秦、穴井らも台頭 中川主力もきっちり

 ほかにも、試合経験があまりなかった打順8番の師岡、投手の秦や穴井らがそれぞれ役割を果たし、決勝まで駒を進めた。

 一方で、主砲の中川は3回戦と準々決勝で2戦続けて柵越え本塁打を放ち、主将で打順1番の江隈も勝利に貢献するなど、従来からの主力選手もきっちりと結果を残した。

 チームは春の全国大会後、九州選抜大会予選の初戦で敗れ、ムードが急降下した。そのため、今大会までは練習試合をあえて組まず、力を蓄えようと、練習に専念した。2回戦の福岡門司戦で最終回に4点差を逆転サヨナラで突破すると、自信と本来の明るい雰囲気を取り戻した。

 近藤監督は、永嶋らの活躍に触れながら、「選手の気持ちが高まってきた。あとは、けがした選手が戻ってくれば」と、来月の選手権大会予選に向けて手応えを感じていた。 (弓削 大輔)

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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