【ボーイズリーグ】山口防府ボーイズ 1点差逃げ切り3年ぶりV 最終回に「レーザービーム」で決着/選手権大会北九州支部予選(中学生の部)

第55回選手権大会【中学生の部】北九州支部予選(2024年6月8、15日・門司球場ほか)

 夏のリーグ日本一を決める「第55回選手権大会」(8月2~7日・大阪シティ信用金庫スタジアムほか)の中学生の部支部予選が各地で開かれ、出場チームが次々に決まっている。北九州支部予選は、決勝で山口防府ボーイズが福岡門司ボーイズに5-4で競り勝ち、3年ぶり2度目の出場権を手にした。本大会は8月2~7日に大阪シティ信用金庫スタジアムなど大阪市周辺で開かれる。

山口防府ボーイズ
優勝を決め、マウンドに集まる山野(左端)ら山口防府ナイン

▼中学生の部
決勝 山口防府5-4福岡門司

左翼手・山野 チーム救うストライク送球

 「レーザービーム」の鋭い送球が相手走者の生還を阻止し、山口防府の優勝が決まった。5―1で迎えた最終の7回、2点を返され、なおも2死二、三塁とピンチが広がった場面で、左前へ安打を喫した。三塁走者がかえり、二塁走者も同点のホームを狙って三塁ベースを蹴った。試合は振り出しに戻るかと思われたが、左翼手の山野から矢のようなストライクの送球が捕手へ。本塁タッチアウトとなり、1点差で逃げ切った。

 チームの危機を救った山野は「盗塁を失敗してチームに迷惑をかけていたので、投手を助けたかった。今までで一番の送球だった」と満面の笑みを浮かべた。

山口防府ボーイズ阿部
決勝の1回、逆転につながる適時打を放つ山口防府・阿部

2番手左腕・中村好投 阿部主将は打撃で貢献

 2番手で登板した中村の好投も光った。公式戦2度目のマウンドながら、2回から6回途中までの4回1/3を無安打無失点に封じた。「真っすぐにカーブとチェンジアップを交ぜた。どの球も良かった」と胸を張った。

 打線は、1点を追う1回に、2死一、三塁で主将の阿部が「リラックスして打席に立ち、直球を強く打てた」と適時打を放ち、相手守備の乱れも加わり、逆転に成功。2回に3点を加えて、試合の主導権を握った。

 藤本監督は「この大会に向けて毎週、練習試合を組んだ。練習試合の延長という感覚で、気負うことなくプレーできていた」とナインをたたえた。 (弓削 大輔)

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および準決勝~決勝のバッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載(1、2回戦の記録は6/14に掲載) <バックナンバ-お買い求め方法

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