【ボーイズリーグ】福岡志免ボーイズ 4戦中3戦完封勝利で3季連続の全国大会へ/選手権大会福岡県南支部予選(中学生の部)
- 2024/7/10
- ボーイズリーグ記事
第55回選手権大会【中学生の部】福岡県南支部予選(2024年6月8、15、16日・久末球場ほか)
夏のリーグ日本一を決める「第55回選手権大会」(8月2~7日・大阪シティ信用金庫スタジアムほか)の中学生の部支部予選が各地で開かれ、出場チームが次々に決まっている。福岡県南支部予選は、決勝で福岡志免ボーイズが糸島ボーイズを5-0と完封勝ちし、2年連続9度目となる夏の全国切符を獲得した。本大会は8月2~7日に大阪シティ信用金庫スタジアムなど大阪市周辺で開かれる。
▼中学生の部
決勝 福岡志免5-0糸島
矢ヶ部-安永で完封リレー
最後の打者を二飛に打ち取り、福岡志免の勝利が決まると、優勝投手となったマウンド上の安永のもとに、捕手の江隈が真っ先に駆け寄った。二人が跳びはねながら抱き合うと、他の仲間たちも次々に集まり、歓喜の輪が広がった。
今大会は4試合を戦い、決勝を含む3試合で完封勝利を収めた。決勝では先発の矢ヶ部が3イニング、2番手の安永が4イニングを封じた。安永はそれまで公式戦で最長2回しか投げていなかったが、未経験のロングリリーフで快投を披露。交代直後に二塁打を浴びたものの、「ゼロで抑えて攻撃へのリズムを作りたかった。コントロールが安定して100点満点」と、その後は正確な制球で安打を1本も許さなかった。
チームの一体感が最大の強み
支部予選で準優勝して推薦枠での出場となった昨夏、予選を制した今春に続いて、全国の舞台は3季連続。九州9支部の中では、最多の21チームが加盟し、実力伯仲の福岡県南支部。その予選を勝ち抜ける強さの理由は、チームの一体感にある。
今大会、中川ら主力打者が思うような結果を出せていなかった。しかし、近藤監督が「誰かがカバーしている」と話すように、ほかの選手がそれぞれの役割を果たして勝利に貢献した。決勝では、6番の関戸が3打席続けて四球を選んで2得点に絡んだ。全員でつなぐ意識を持って小刻みに加点し、中軸の調子が上がっていなくても、他の選手で得点できることを証明した。
昨秋登録メンバー外の選手たちが躍動
関戸は昨年11月の春季全国大会予選では、登録メンバー外だった。矢ヶ部、安永の両投手も昨秋はほとんど出番がなかった。それでも地道に努力を重ねてチャンスをつかみ、結果を残した。「ベンチのメンバーや、けがで出られない選手の思いも背負って試合に出ている」と関戸。出場機会を得た選手たちはベストを尽くし、ベンチのメンバーは懸命にサポートする。福岡志免の強固なチームワークは、仲間を思う気持ちによって形作られている。
昨夏、今春の全国大会はともに8強入りを果たした。準決勝、そしてその先へ――。主将でもある江隈は「もう一度、一体感を高め、全国制覇を狙う」と力強く宣言した。 (弓削 大輔)
(2024/6/29紙面掲載)
※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および準決勝~決勝のバッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載(1回戦の記録は6/14に掲載) <バックナンバ-お買い求め方法>