【ボーイズリーグ】武雄ボーイズ 1点差逃げ切り全国大会初出場へ/選手権大会西九州支部予選(中学生の部)

第55回選手権大会【中学生の部】西九州支部予選(2024年6月15、16、29日・長崎県営ビッグNスタジアムほか)

 夏のリーグ日本一を決める「第55回選手権大会」(8月2~7日・大阪シティ信用金庫スタジアムほか)の中学生の部支部予選が各地で開かれ、出場チームが次々に決まっている。西九州支部予選は、決勝で武雄ボーイズが西松ボーイズに2―1で競り勝ち、春夏通じて初の全国大会出場を決めた。本大会は8月2~7日に大阪シティ信用金庫スタジアムなど大阪市周辺で開かれる。

武雄ボーイズ
全国大会初出場を決め、歓喜する武雄ナイン

エース・古賀 好リリーフ

 春夏を通じ、初の全国大会出場を決めて喜ぶ武雄ナイン。最後の打者を打ち取ったエースの古賀は、ゆっくりと近づいて歓喜の輪に加わった。小雨の中、伸び伸びとプレーした選手たちは、チーム一丸で全国切符をつかみとった。

 勝負所を迎えて、頓所監督は古賀をマウンドに送り出した。1点を勝ち越した直後の5回2死二塁。打席には西松の3番・東が入った。前の打席でも安打を放っていた支部を代表する強打者だが、指揮官は背番号1を信頼した。「チームで一番練習する。託すしかないと思った」。そんな期待を背負い、エースは懸命に腕を振った。こん身のスライダーで三ゴロに仕留め、ピンチを脱すると、6、7回も無失点で締めくくった。

武雄ボーイズ古賀
最後の打者を打ち取り、ガッツポーズする武雄・古賀

準決勝で打たれるも気持ち切り替え

 悔しさをぶつけたマウンドでもあった。この日の第1試合だった準決勝の佐賀玄海戦。リードした状況でマウンドを任された古賀は、相手打線につかまり、何とか1点差で逃げ切る薄氷の勝利となった。

 「悔しくて…」。試合後、責任感から涙があふれた。「勝ったのに泣くんじゃない。次があるだろ」と頓所監督。そう、もう1試合。大事な決勝が控えていた。「大丈夫だから」と、チームメートが口々に励ましてくれた。少しずつ、前向きになれた。何とか気持ちを切り替え、決勝の好投につなげた。

武雄ボーイズ坂口
先発で好投した武雄・坂口

「打倒・西松」3度目の正直

 西松に勝って全国へ――。その思いで臨んだ大会だった。昨年11月の春季全国大会予選の2回戦で1―3と惜敗。4月のジャイアンツカップ予選の準決勝でも0―3と敗れた。「強くて、意識せざるを得ない相手。倒して全国に行くぞ」。そんな監督の期待に応え「3度目の正直」を果たしたナインは誇らしげだった。

 「まずは自分たちの野球をして、1勝を目指したい」と主将の山口。宿敵を破り、西九州支部の代表として、堂々と夢舞台に挑む。

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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