【ボーイズリーグ】県央宮崎ボーイズ 3試合23得点打線爆発しV 5年ぶりG杯へ/ジャイアンツカップ南九州地区代表決定戦

ジャイアンツカップ南九州地区代表決定戦/九州C地区最終予選(2024年6月23、30日、鹿児島・伊集院球場ほか)

 中学硬式野球クラブチームの日本一を決める「ジャイアンツカップ」の最終予選となる地区代表決定戦が九州各地で行われ、ボーイズ勢が次々と本戦の出場権を獲得した。代表2枠の福岡県(九州A)は福岡西南ボーイズが優勝し、1位通過で初出場を決めた。代表1枠の南九州地区(九州C)は県央宮崎ボーイズが制し、5年ぶり2度目の出場切符をつかんだ。福岡県のもう1枠と中九州地区(九州B)は他リーグのチームが手にしたものの、5月に沖縄県(九州D)代表を獲得したうるま東ボーイズを含め、九州エリアの全5枠のうち3チームをボーイズ勢が占めた。本戦は8月20~25日に東京ドームなどで開かれる。

県央宮崎ボーイズ
優勝を決め、歓喜する県央宮崎内=提供写真=

▼南九州地区
決勝 県央宮崎10-2串木野黒潮

初回に宮元の2点打などで3点奪い主導権

 県央宮崎は、今大会3試合で23得点と打線が爆発し、5年ぶりにジャイアンツカップ本戦へ名乗りを上げた。

 フレッシュリーグの串木野黒潮を10―2で圧倒した決勝では、序盤と中盤に連打でたたみかけた。初回は先頭の黒木から田邊、児玉の3連打で満塁とし、5番・宮元の2点適時打などで3点を先制。4―2で迎えた5回は、2死走者なしから四球を挟んだ4連打に敵失も絡み、5点を追加した。投げては、けがから復帰し、この日が15歳の誕生日だった仲地が3回途中まで無失点と好投。4投手の継投で2点しか与えなかった。

県央宮崎ボーイズ
そろってポーズを取る県央宮崎の選手ら

児玉主将 準決勝3安打&決勝4安打

 大会を通じて、主将でもある児玉は特に打ちまくった。南九州のボーイズリーグを代表する強打者は、準決勝で3安打、決勝でも4安打をマークする猛打ぶり。元々は4番に座っていたが、落合監督は、より多く打席が回る3番に変更した。これがピタリとはまった。落合監督は「誰よりも練習し、先頭に立って準備や片付けなどもする選手。プレーでも最高の結果を出してくれた」と最大級の賛辞を送った。

 また代わって4番を務めた戸高のほか、今大会からスタメン入りした2番の田邊ら各打者が、一段と成長し、打線に厚みが増した。

 優勝候補として臨んだ6月の選手権大会は準決勝で姿を消した。投手陣の制球が定まらず、守りや走塁でミスが多発したことが敗因だった。ジャイアンツカップに向け、守備と走塁を徹底的に強化した。3試合のうち、2試合が無失点と成果が出た。指揮官は「投手は5人いる。戸高の打撃が良くなってきたのも大きい。本戦が楽しみ」と手応え十分。旋風を巻き起こすために東京へ乗り込む。

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記で掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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