【ボーイズリーグ】熊本中央ボーイズ 投打がっちりかみ合い待望の現チーム初優勝決めた/西九州大会(中学生の部)

第18回九州ひぜん信用金庫旗争奪西九州大会(2024年7月27、28日、8月3日、佐賀・国見台野球場ほか)

 「第18回九州ひぜん信用金庫旗争奪西九州大会」は、九州各地から中学生の部24チームが出場して開かれた。決勝で熊本中央ボーイズ(熊本県支部)が福岡西南ボーイズ(福岡県南支部)を5―3で破り、初優勝を飾った。

熊本中央ボーイズ西九州大会優勝
優勝を決め、さわやかな笑顔を見せる熊本中央の選手たち

▼中学生の部
決勝 熊本中央5-3福岡西南

卒部間近でタイトル奪取 中山主将「爽快」

 相手打者のバットが空を切り、ゲームセットが告げられると、熊本中央の選手たちは一斉にマウンドへ。猛暑を吹き飛ばす爽やかな笑顔が広がった。3年生の卒部を前に、昨秋からの現チームで待望の初V。主将の中山は「爽快ですね。やっと最後まで勝ち切り、スッキリした」と達成感を漂わせた。

 熊本中央は過去10年以上にわたって、全国大会や九州大会の予選、地区大会のいずれかで優勝してきた。しかし、この1年間は無冠。投打がかみ合わず、大量点を取っても投手が崩れたり、逆に投手が抑えても打線が援護できなかったりした試合が続いた。

熊本中央ボーイズ山田
決勝で5回2失点と好投した熊本中央・山田

サイド右腕・山田5回2失点

 だが、今大会は初戦から投打ともに安定した力を発揮し、勝利を重ねた。決勝でも変わりはなかった。先発の横手投げ右腕・山田が5回を2失点に抑えて試合を作った。序盤は変化球のコントロールが定まらなかったが、腕の振りを変えて修正。「スピードは気にせず、低めを意識して投げたのが良かった」と胸を張った。

 一方の打線は、初回に3点を先取した。2四球などで2死満塁とし、久保崎が「みんなから期待されていると思ったので、打ちたかった。打撃フォームを変えていい感じになった」と左前へ先制の適時打。米田も右前への2点適時打で続いた。2回に2点を返されたものの、直後に先頭の青木が三塁打で口火を切り、2点を加えてリードを広げた。

熊本中央ボーイズ中山
チームを引っ張った熊本中央主将の中山

練習の積み重ねが実を結ぶ

 大津監督は「リーグとしての公式戦は、この大会が最後だったので、何が何でも優勝という思いがあった。山田がうまく修正して投げてくれ、3番手の中川もよく踏ん張った。これを高校での野球につなげてほしい」と納得の表情を見せた。

 中山が「全員の練習の積み重ね」と振り返ったように、一人ひとりの努力が最後にようやく実を結んだ。優勝をつかんだ自信を胸に、3年生はそれぞれ次のステージで飛躍を目指す。 (弓削 大輔)

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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