【ボーイズリーグ】熊本泗水ボーイズ準優勝 憧れドームではつらつプレー/ホークスカップ

2024福岡ソフトバンクホークス ホークスカップ(2024年8月11~14日・みずほペイペイドームほか)

 プロ野球の福岡ソフトバンクホークスが主催する「ホークスカップ」が開かれ、九州・山口・沖縄で活動する中学硬式野球6団体の代表20チームが出場した。フレッシュリーグの佐賀フィールドナインが制したが、準優勝の熊本泗水ボーイズ(熊本県支部)をはじめ、ボーイズ勢が4強のうち3チームを占めた。

熊本泗水ボーイズ北野
決勝の3回、2ランを放った北野(左)

▼ホークスカップ(中学硬式)
準決勝 熊本泗水ボーイズ6-0西松ボーイズ

準決勝で梶川4回まで無安打の6回無失点

 熊本泗水は準優勝に終わったが、憧れのみずほペイペイDで、はつらつとしたプレーを見せた。主将の仲原は「緊張はあったが、全員が思い切りできた。きついこと、悔しいこともあったけど、みんなで乗り越えた」と、仲間と奮闘した日々を振り返った。

 熊本泗水らしさを発揮したのは西松との準決勝だ。打線は初回に1死満塁、2回に無死一塁と攻めたが、いずれも併殺で無得点に終わった。しかし、先発右腕の梶川が、相手に流れが行きそうな嫌なムードを振り払った。

 130キロ台の直球にカーブを交え、緩急自在に4回まで無安打投球。5回に初安打を許し、1死一、三塁のピンチを招いたが、気迫のこもった投球で後続を断った。「自分が抑えて流れを持ってこようと思った。ドームのマウンドは投げやすく、気持ち良かった」とうなずいた。続く前島が最終回を締めくくり、完封リレーを決めた。

熊本泗水ボーイズ梶川
準決勝で6回無失点の熊本泗水・梶川

北野 ドームでアーチ「過去イチの当たり」

 そんな投手陣の好投に、打線も応えた。3回。2点を先行し、なお2死一塁から5番・北野が左越えの本塁打を放った。「過去イチの当たり。これ以上にない幸せな気持ちだった」。夢見心地でダイヤモンドを一周したヒーローを迎えたベンチは一気に盛り上がった。この試合、1番に座った上森は4安打の活躍で「ドームは感じたことがないくらい良い雰囲気で、絶対勝って決勝に行こうという気持ちだった」と振り返った。

 決勝で敗れ、優勝にこそ届かなかったが、松崎監督は「結果は負けですが、この球場で2試合やれたのは良かった。選手の財産になる」とねぎらった。

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真およびボーイズ関係分は全試合バッテリ-名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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