【ボーイズリーグ】九州選抜 3年連続4強入り 打力重視オーダーで強敵撃破/鶴岡一人記念大会(中学生の部)
- 2024/9/11
- ボーイズリーグ記事
第24回鶴岡一人記念大会(2024年8月23、24日、広島・鶴岡一人記念球場ほか)
全国5ブロックがそれぞれ選抜チームを結成して日本一を争う「第24回鶴岡一人記念大会」が開かれ、九州ブロックは中学生の部、中学生女子の部、小学生の部に各1チームが出場した。中学で九州選抜が予選リーグを1位通過して3年連続の4強入りを果たした。優勝は中学が広島、中学女子が中日本、小学が関西の各選抜チームだった。
古賀 強敵・東日本戦で試合決める2ラン放ち「どすこい」
どすこい! 中学の九州選抜チームは、東日本戦の5回に古賀(苅田)の2ランでリードを4点に広げた。「まっすぐを待っていて少し崩されたけれど、うまく拾えた」と古賀。ダイヤモンドを一周すると、チームメートからポーズを促され、ソフトバンクの主砲・山川と同じパフォーマンスで応えた。
初戦となったこの試合で、裏田監督(別府)は打撃戦を想定し、打力のある選手を並べたオーダーを組んだ。強肩でリードもうまい捕手の江隈(福岡志免)をスタメンから外し、170センチ100キロの体格で長打力のある古賀を5番・捕手で起用。大きな賭けとも言える策だったが、ピタリとはまった。
投手陣も力投し、先発右腕の辻村(唐津)が「変化球を多めにして、うまく緩急をつけて投げることができた」と5回1失点にまとめ、6回以降は吉田(日豊)がゼロに封じた。
中四国戦は逆転負けも先発・春本が復活の3回零封
続く中四国戦は1点差で敗れ、予選リーグの同じ組は3チームが1勝1敗となったが、得失点差による順位で1位となり、準決勝に進出した。
準決勝の広島戦は、中盤に守りが崩れて逆転負けに終わったものの、先発左腕の春本(八幡南)が3回無失点と好投するなど、随所に見せ場を作った。春本はけがの影響で不調に苦しんでいたが、前夜の宿舎で裏田監督の部屋を訪れて登板を直訴。「気持ちを前に出し、ストライク先行で投げられた」と復調をアピールした。2打点を挙げた松川(飯塚)や2安打の宮崎(飯塚)らの打撃も光った。
裏田監督は「予選は2試合ともいいゲームができた。合宿を重ねてチームにまとまりが出てきたのが良かった」とナインをねぎらった。 (弓削 大輔)
(2024/8/31紙面掲載)
※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および九州ブロック関係全試合のバッテリ-&長打の選手名入りの記録を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法>